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コロナ禍の夏。それでも、愉しみを…。

あなたの「楽しい」はどんなコト?

もう7~8年前のこと。
教職員組合運動を進めることに「迷い」が生まれたことがありました。
「やらねばならないこと」に翻弄させられて…みたいな、そんな感覚です。

ある人がアドバイスをしてくれました。
「自分が『楽しい』と思えるコトをやったらいい」と。

そこで考えたのは、誰もが思いもよらないような、楽しいことをやってる人にインタビューをしてみようという、ダメもとで行き当たりばったりな企画でした。
お手紙を書くとお返事が来て、お話を聞かせてもらえること。
そこで一番聞きたかった「あなたの、その楽しそうな感じの根っこにある、原動力はなんですか?」という質問にこんな答えがかえってきました。

実は楽しそうにやってるだけで楽しいことではないんですよ。
楽しそうにやってないと、自分たちがやめちゃう。
みんなに抵抗されることだからこそ、楽しそうにやる。
どれだけ「やりたい」っていう人と楽しくやっていけるかということなんじゃないか。
そうすると人が少しずつ増えていくんだと思うんです。

そして、インタビューの最後に「今後、やりたいことってあるんですか?」と興味本位で聞きました。

すると…

ない。
自分があれやりたい、これやりたいっていうスタンスだと、そこに偏ってしまって、かえってきついんじゃないかなぁ。
結局、一人では何もできない。
すべては人のつながりでないとなにもできないと思うから。
たまたま誰かと会って意気投合したときに、それがまったく違う人だったら…。
例えば石油の発掘をしている人と出会って「おもしろそうだな」と思ったら、いつのまにか石油王になっているかもしれない (笑) 。
やりたいことがないからこそ、おもしろいことを見付けたときには「やりましょう」ってなる。
とにかく人と出会うことでしか人間が生きていく術はないんだと思う。

石油王の例えは、さすがだな…と思います。
彼の活躍を拝見するたびに「いつ、石油王になるのかな(笑)」と懐かしく思い出すエピソードです。

コロナ禍の夏に…

8月になりました。
暑い日が続き、例年にない夏休みはあっというまに過ぎていきそうです。

そして、例年だとこの時期は民教の全国大会があり、教職員組合では「教育のつどい」をはじめたくさん交流が行われる季節でもあります。

全国の元気な先生方が縦横無尽に日本中で交流する季節です。

コロナ禍の今年は、そんな交流も生まれずそーっと夏が過ぎていきます。
実際に出逢うという願いはかなわないけれど、その気になれば何かできるかもしれない。

ちょっとした「なんかしたいよね」「楽しいことする?」「どうやって?」というやり取りが、何かを生み出す…かもしれません。

彼はインタビューを終えた別れ際…

今の時代は「(教職員組合は)人とつながれる場所ですよ」って考えると、組合というものも非常に納得できるものになるんじゃないかなぁ。

…と激励の言葉をくれました。

コロナ禍の対応で教職員組合が発揮する役割は間違いなく大きくなりました。そのことを大事にするとともに、まずは私たち自身が愉しい夏を。

コロナ禍の夏だからこそ夏を愉しく創るために、まずはつぶやいてみませんか?

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