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蝶は舞えども・・・@いつもの森

ずっと不眠症である。
夜中に必ず目がさめ、1〜2時間、眠れなくなる。
目を閉じ「眠らなくては」と自分に暗示をかける。
いつしか眠れれば、朝はそれなりの目覚めになる。
どうやら、昨夜は“目を閉じ「眠らなくては」と自分に暗示をかける”という夢をみていたようだ。
しかも、全然眠ることができない、という夢。
実際は寝ていたようだが、もう何が何だか寝たのかどうか分からない。
最悪の目覚めだった。

またしても、ツレアイさんに「老人のデイサービスへの送り出し」をお願いして、森へエスケープした。
本日の目標は、1年越しのウラゴ(マダラシジミ)、最近他所様のブログに載っていたイチヤクソウやバイカツツジ、この時期当然会いたいウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミ、あわよくばミドリシジミ、各種冬虫夏草、可能ならオオルリやサンコウチョウ・・・と欲張ればきりがない。

写真集をつくってから、モデルを選ぶのじゃなくて写真に物語らせる、を目指さなきゃとも思っている。でもやはり、お初の出会いや一年ぶりの出会いに気持ちは高ぶる。仕方ないな人間だもの。

とりあえず、ウラゴがいるんじゃないかと目論んでいるイボタがあるところを目指した。めっちゃ期待したのだがいなかった。やはりいないのだろうか?

先週わんさかアカシジミが湧いていたところに寄る。

1頭だけいたアカ

先週の写真のほうが物語を感じるな。でもまあ、でてきてくれたのだから嬉しいよ。
この一枚だけで、いつもの駐車場のほうに移動した。
イチヤクソウとバイカツツジを丹念に探る。
バイカツツジはともかく、イチヤクソウは昨年までの情報が根拠なので、ぜんぜん違う場所かもしれない。みつけることはできなかった。
紹介されていたのは、まだ蕾だったから来週までになんとか分かればいいのだけど。
バイカツツジもかなりの花が咲いている写真が紹介されていたが、全然みつからなかった。見つけにくい花なんだけど、かなり丹念に探したから見つからないわけもない。おかしいな。
あきらめて、歩くことにした。

すると、なんの変哲もない葉を見つめている人がいる。
アタシは自分から声をかけることは、まずないのだが朝から空振りの連続である。決心して声をかけた。
「何かいますか?」
「う〜ん、教えられないかな」
「もしかして◎◎ですか?」と訊いたら正解だった。
この時期にこの木にいる珍しいものといえば、◎◎だと想像は安易だ。
それで、素人ではないと思ったのだろう、表情が変わるのがわかった。
それがいる葉をアタシに教えながら、「去年マスコミに口外する人がいて大変なこになった」と言った。
「ほんと馬鹿なことをする人が多いです」と相づちをうちながら、この森の生物談義になる。
「ところでウラゴっていますか?」と聞くと、ウラゴはみたことがないと言った。調子にのって「ミドリは?」などと情報交換をしてわかれた。

教えてくれた人が広がるのを恐れていたので、写真を載せるのはやめる、といいながら表題で載せてみた、笑。

さて、今週も下の池コースで回ろう。
森のなかではオオルリの声が響くが、姿はみえなかったが、めずらしく眼の前の、しかもなかなかのシチュエーションに鳥がとまったので撮ってみた。

ホオジロかな?雰囲気のある写真になった

これがオオルリかサンコウチョウだったらなぁ、とは思うが贅沢はいうまい。そうそう、鳥の巣もみつけた。

お留守だったけど営巣してくれるといいな。

ウラギンシジミは大量に発生している。オスばかりだけどね。
あまり撮ることがないのだけど、いい感じの葉にいい感じの光で止まってくれたので一枚。なんやかんやで蝶がスキな自分を確認する。

ウラギンシジミ

あいかわらず池の堰堤のうえは樹上を見渡せる絶好ポイントである。
高い樹のうえはほんとにいろいろな蝶が行き交う。
地上にいては蝶が撮れないのは当たり前な気がする。

とはいえ普通のヤマトなんだけどね。
こっちのほうが面白いかな

あれ、なにやら変わった蝶が、、、大きさがまるでコミスジではない。翅はボロボロだけど撮ってみよう。

ミスジチョウだった。ある意味珍しい。

トンボも撮ったので、upしておく。

トンボ1
ギンヤンマ

遠くに猛禽も飛んでいた。トビかもしれないが一応撮っておくか。
現像してみた?あれ? なんだろう?
腹側の見分け方はあるが、背中側の見分け方がみあたらない。

さてなんだろう?トビではなさそうだな。ノスリかな?

暑いといっても、まだまだいい気候である。
新緑があいかわらず水面を彩る。

いいねぇ
ただの水面
そして今週の水上盆水、笑

池の対岸でも蝶が飛んでいた。

なんだ〜、こいつ〜?
なななな、なななな、ムラサキ、コムラサキsay
突然でてきてごめーん、まことにスイマメン!!

と、ラップを踏みながら突然出てきて飛んでいる。

本人がいうのだからコムラサキなんだろう。

ふとスマホをみると、メールが入っていた。
急ぎの仕事のメールだった。
しまった、みなきゃよかった。
ここが悲しきフリーランスの性である。
早く帰って仕事しなくちゃ、と思ってしまう哀しさ。

ここから遠回りをせず、まっすぐ駐車場のほうへ下っていった。
まあ、写真を撮りながらなんだけどね。

かなり大きな葉が、森の底で太陽をあびながら広がっている。

大きな葉

いつもの林道をくだっていくと、3つの団体さんに遭遇した。
最初の団体さんは、鳥屋っぽく皆さんロングのレンズをもってました。
止まって上をほうを狙ってました。
どうやらオオルリの巣があるようで、雛が見えるようです。
その団体をすり抜けざまに振り向きカメラをむけてみましたが、3秒で諦めました。というかやめました。・・・なんとなくね、笑

次の団体さんは、自然観察風の20人くらいでした。
アタシも探していたクモキリソウを囲んであれやこれやと講釈が聴こえてきました。今年初なのでアタシも観たかったのですが、どうやら順番に写真を撮っているのか、まったく動こうとしません。
まあ、これからたくさん見られるに違いないと、つぶやき、今日は諦めました。

最後の団体も自然観察のようです。あ、友人がいました。
友人の属している団体でした。ちらっと友人を見ましたが知らんぷりされました。ってことでなく、青桐がどうの、花がどうの、と聞こえてきて、みなさんが青桐だという木の上のほうみていたので、気が付かなかったのだと思います。

アタシはといえば、毎年のエンシュウムヨウランやジガバチソウを撮りながらくだっていきました。

エンシュウムヨウラン
ジガバチソウ
センチコガネかな?

結局、帰り際にウラゴがいるに違いないという妄想のイボタの木をチェックしましたが、影も形もありませんでした。

さて、かえって15分ですむ仕事でもするかな、orz


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