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やはり森にいるのは才能@いつもの森

GW最後の日になる今日も森にいた。
これで一日置きに3日間、森に沈んだことになる。
明日がフリーなら、明日も森を泳いでいると思う。
これは才能と言ってもいいんではないかと、思えてきた。
飽きないのである。
どんな写真作品を撮ろうかと迷うことがあっても、ただ森のなかにいる。
おそらく才能なんだろう。自負がある。

さて、今日は、と言えば目的がある。
ひとつは一昨日撮影したキノコに再度会うこと。
もう一つは今朝、この森を紹介するブログで知ったギンランに会うこと。
どうやら二株あるらしい。
昨年の実績の場所周辺を探してみることにする。
昨年ギンランと間違えたアマナがさいていた。
が、ギンランは見当たらない。
シライトソウはたくさんみられるのに

シダのすきまから

ギンランをじっくりと探しながら森のなかへ入ってゆく。

歩きながら気づいたのはこんな花?額?

なんとも不思議なやつ

地面に枝がさしてある。ここに貴重な植物があります。踏まないように気をつけてくださいねぇ〜、ということなんだろう。
どんな花かしらないが、一応抑えておこう。

ギンランを探して歩いていく。
ギンランは見つからないがいろいろな花が目に留まる

青いシベ

イヌフグリのなにかかな?青いシベに目が止まり写してみた。

満開のタニウツギ
一応撮っておこうツクバネウツギ
黄色い花
花びらをうけとめて

黄色い花がやたら咲いている。
あまり撮った実績がない花なんだけど、今日はいろいろな形態に足をとめてしまった。

スミレはこのスミレが一番多い

こんなふうに歩いている間にも鳥は鳴き続けている。
たまたま姿が見えたので、レンズをつけかえて撮ってみた。
珍しくブルーにとれたオオルリ。
枝が雑然としているのだけど、仕方ないね。

蒼いオオルリ

さて、だんだん虫も多くでてきて、つい撮ってしまう。
もともと虫が好きなのだ。

ペパーミントグリーンの小さな蛾
草間で悶えるハチ
アクロバット的食事
緑のデブ
オサムシ
ボロボロの黒いアゲハ
草陰のヤンマとかサナエとか

なんだか久しぶりに虫もたくさん撮った感じ。
蝶はコミスジかクロヒカゲ、写真にとった黒系のぐらいで、他はいませんね、といったとこでGW最後の森はギンランに会えないままに終わりを告げました。



アレ???キノコはどうなったんだよぉ〜、それを楽しみで覗いたのにぃ〜という言う方だけスクロールしてください。



























上の忠告を読みながらここまで来た方は、毒多のわがままに理解のある方だと思います。これからもよろしくお願いいたします。

さて、一昨日の記憶をたどりながら、探したのですが見つかりません。
シュンランを撮ってから、メルヘンチックなキノコまでのあいだの左の崖にいるはずなのですが、なぜか見つからない。
結局2往復をして、ローラーをかけるように牛歩でなめるように探して、やっとみつかりました。
前回、帰宅してからキノコ図鑑で調べると「タンポタケ」という候補があがりました。図鑑の説明の色は違うのですが、ネットでは同じようなキノコがタンポタケとして紹介されています。タンポタケの仲間としていくつか紹介されていたり、顕微鏡レベルで「どのタンポタケとも違う」という記事があったり、で「タンポタケ」ではないものの、その仲間だろうと推測していました。
タンポタケというのは、冬虫夏草の仲間のようです。
ただ、他の冬虫夏草のように昆虫に寄生するものではなく、「ツチダンゴ」という地中に育つキノコに寄生するキノコということです。
このツチダンゴというのは、直径15mmほどで地中に生まれ地中に育つということで探す手がかりがなく、出会うことができないキノコです。
ただ、タンポタケに寄生されたときのみ、タンポタケの根本を掘り返すことで寄生された姿をみることができます。

おお、タンポタケを見つけたということはツチダンゴにも会えるのか、、、
ただ、掘り起こすのは良心の呵責が、、、というより、そこで生きているものにダメージを与えていいものか?とは思うのです。
蝶が好きなあまり、蝶を捕るんじゃなくて撮ればいいのに、とネットマンにむかって声高に言いたいというオマエが、花盗人に盗掘するなんて非人間的だと糾弾するオマエが、、、じゃ、キノコならいいのかよぉおお!!と自問自答していると白状します。

でも、知りたいという誘惑に勝てません。
すみません、ごめんなさい。

やっとみつけた一昨日のタンポタケ(仮)

誘惑に負け、手前よりそっと掘ります。
土を掻き出して行きます。
土はかなり湿っていて掘りやすい感じです。
いよいよ被寄生本体に近づくとより慎重に土をよけていきます。
いよいよ、みえてきました。
あれ?団子状じゃないな?
おかしい。
半球状のようだ・・・・?????

ん??


セミだ!?
おおおお

ツチダンゴではなく、セミの幼虫のようでした。
かなり形がはっきりしていますし、足らしきものも見えます。
とすると、これはタンポタケではなかったんだ。
セミの幼虫に寄生するものとして調べ直しました。
「オオセミタケ」のようです。
セミタケよりも寄生体が地中深くにいること、キノコの形状で判断しました。
寄生体との細い接触部を切らないように注意して、元の場所に埋めました。
昨年のサナギタケの経験から、もとに戻せばそのまま生息し続ける可能性があります。

もとのように埋めました。

実はこの個体のすぐ横にも同じオオセミタケが生えていました。
よこの個体と比較しながら、どうなっていくのか継続観測していきます。
ということで、タンポタケでなくオオセミタケだったことに、ちょっと嬉しかった自分がいました。
もちろんタンポタケにも会ってみたいけどね、笑。


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