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目と目が逢ったそのとき…思わず息を呑む@いつもの森

予想気温があがっていく。
17度になるらしい。
曇りの予想が晴れに変わっていく。
これは森にいくしかない。
なんらか出会いがなくとも散歩でいいではないか。
いや心を豊かにし森に入れば出会いがないわけがない。
出会いの宝庫である。
ほら、すぐにみつかった。
誰も振り向かない苔でもさ

玉苔

実は、切り取りのイメージがわかず、失敗写真ばかりだったのだけど、トリミングをしてでも雰囲気を伝えたい。そんな新鮮でコケティッシュな苔。
つぎに立ち止まったのはただの枯れ草。でも目が止まったんだ。

仙人草の白いひげ

足元のショウジョウバカマはまだ葉やロゼットしかない。
鳥は目の間に飛び出したけど、何度も撮ったアオジで背景が雑然すぎだし、、
でも温かいし、気分よく歩いていると突然目の前にかわいいヤツが現れた。

眼の前にあらわれたニホンリス

あ、撮らなくちゃ、と焦るなかをするすると木の上へ登っていってしまう。
でもまあ光を背負いブレのない写真がとれました。コアラみたいな顔してるな、笑。
夏になれば一番多く選択するコースなんだけど、水の抜かれた池に向かうのはあまりにも虚しく冬の間は一度も選ばなかった。
でも、そろそろ堰を止めて水も溜まり始まる頃と思い半年ぶりに歩いてみた。堰は最近止めたのかまだ水もあまり溜まっていない。
それでも、だからこそ立木が多い水面を観ることができる。
それでカモなんかが泳いでいて、雰囲気のある写真も撮れるわけだ。

立木の水面にカモかも

リスとカモで写真的にも満足して気持ちよく散歩を続ける。
森の里の定点撮影もしてみたり、足元の花を撮ってみたり。

いつもの風景
春先のイヌフグリ

森にはいれば心動かされる光も多く、心象写真も撮れるんだ。

木漏れ日の青葉と落ち葉
木のまたにスズカカンアオイ
なんでもない草だって面白い

こんな風に気持ちよく尾根道をふらふらいくと、なんと偶然友人に出会いびっくり。友人のリクエストにお答えして自生のマンサクの場所をご案内。
そこへいくまでに、今期初めての蝶に出会い撮影会。

テングチョウも越冬からのお目覚め

そして尾根から湿地にむかうまでに、春待ち花たちの蕾を撮影しながらゆったり歩く。

シデコブシの蕾
湿地のまんなかにハルリンドウの蕾(多分)
尾根にはコバノミツバツツジの蕾

行きたい方向が、君は左で、ボクは右ってことで分かれ道で友人と淡々と分かれ、それぞれ好き勝手に過ごす森、、、これがいいのである。
分かれた後、ダンコウバイを思い出して見に行ってみるけど、まだ枯れ木のまま。目標をもっていくとこんなもんなのかもしれない。
それで、そのまま山をおりていくと、いつもの野良梅が満開だった。
満開をそのまま撮るかと思ったけど、きれいな蕾が目につく。

蕾が主人公

昼になり、さらに温かくなり駐車場で越冬のキタテハにであって写真もとったけど、あまりパッとしないでも紹介はしません。
今年は納得いく写真を上げていこうと思う。
まあ、いいんだけどね。
この森の一年の記録報告集が3月に発行されるので、それをもらいに行くために場所を移動。森の管理センターに行く。センターの植え込みに咲くフキノトウを写真に撮った。ついでなので赤沼のほうまで歩いてみた。

立派なフキノトウがいくつも出ているんだけど採るのは怒られそうだな
枯れたサルノコシカケにつかまるキンモンガ
こんな芽も春待ち

けっこう満足して帰ろうと思ったのだけど、外の畠のほうに新鮮な蝶がいるかもしれないと思い、すこしだけ見に行ったがいなかった。さて疲れたし本当に帰ろうと思ったとき道路のすぐ脇の藪でガサゴソっていうのさ。
それでそっちを向くと、大きな目が2つ。息が止まってしまった。
何?誰?何故?そこ?
目と目が逢ったその日から恋の花咲くこともある、
見知らぬあなたと見知らぬあなたの、、、などと、場に似つかわしくないフレーズが頭をよぎる。ゲシュタルト崩壊。うろが来まくり。もちろんそれでもカメラはむけていた。
何?フクロウ?いつかこわれた鳥の巣箱にいた森のフクロウを思い出す。

何かがいる。ん?夜鷹か?

ところが眼の前なんだけどブッシュのなかでしっかり見えない。
そっとしゃがんだりしてなるべく枝かぶりしないアングルをみつける。
そうしている間にも背後には車や人が行き交う。
逃げてしまうだろ、と思いながらなんとか枝が少ないアングルをみつけた。

なんだこの精悍なヤツは?フクロウじゃない

目と目が正面から会ってしまう。

にらめっこ状態

なんだ、猛禽の巣か?なぜ逃げない?という疑問も声に出さずにシャッターを切り続ける。それにしてもカッコいい?
頭を下げたかと思うと生肉をついばみはじめた。
あ、お食事中だったんだ。
どうどうと食べている。

生肉をついばむ

あまり食事の邪魔をしても悪いので、そこそこで引き上げる。普段は絶対に訊かないんだけど、動揺していたのだろう森を管理するセンターの職員に聞いてみた。どうやら職員はハンティングをしていたことを知っていたらしい。
巣で雛がついばんでいたんではなく、成鳥がハンティングをして食事をしている、、、ようだ。同定を依頼するとノスリという答えが帰ってきた。

興奮したまま、もう一度見に行こうと思ったのだが、すでに他のハイカーにみつかっていて、そのアベックも驚きながらスマホで撮影していた。
そっとしといてあげなよ、、、、とつぶやきながら、どの口が言うんだ?と反省しつつ帰路につく。
なんやかんやでリスに会ったり、初蝶に会ったり、驚きの目の前での猛禽にあったりで充実した散歩だったな。\(^o^)/




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