嫌われ者ですが、何か?

おそらく、きっと、多分だけど、
蜘蛛にもミッジにもカメムシにもアリにも嫌われているという認識はない、気がする。
嫌う方が一方的に一方的な理由で嫌っている。
そして一方的に嫌っても構わない生き物。
どんな人権団体も倫理委員会からも咎められることはない
動物愛護の常識人さえ嗤っているかも

ある頃ある作家が子猫を殺しまくって捨てまくった。窓からポイ。ポイポイ
それは外道であり鬼畜の所業として非難が轟々と響き渡った。
だって子猫は可愛んだもの。
でもこいつらを殺しまくったところで非難はない。
むしろ喝采かもしれない。
いっぱい毒薬も売られている

こいつらも嫌われているという認識があれば多少は救いかもしれない。
嫌っている奴らを見下すこともできる。真理を悟ることもできる。
命を見つめることもできるかもしれない。
ところがこいつらは嫌われていることさえ知らないのだ。
認識なんてないから、ある日とつぜん理由もなく殺される。

命を大切に、って、優しそうな姉ちゃん先生がいう。
虫も殺さなさそうな優しい笑顔で。
いざこいつらに対峙するまでは。
出会ってしまえば豹変する。
きゃーと言ってシュッと毒霧。
アウシュヴィッツ・・・?
こいつらは命じゃないから構わない。
なんてことも考えない。

嫌われ者ですが、
それでも生きています。

すこしだけ見つめていてあげるよ、
すこしは気持ちを寄せることができるから・・・

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