見出し画像

致知11月号「根を養う」を読んで

元夜間中学教諭松崎先生の記事に感銘。「母が愛情深く一所懸命子育てをやっているのに全く見ていない学校教育に失望した。」と書いた松崎先生でさえ,「マンションの清掃作業がどんな仕事であるか,頭では分かっていたつもりでしたがやってみて初めて大変さが身に沁みました。」と記している。
教え子を理解することは難しいことなのだ。「困難や逆境の中では,今を丁寧に生きるより仕方がない。」ここで、私は働き方が「職場の空気」を変えることを感じた経験を思い出した。「根を養う」とは,私には授業改善を継続すること。しかし、すぐには効果は表れない。

学校は昨今,働き方改革やコロナの影響で早く帰る職員が多い。

退勤間際に授業について聞くのは、帰りが遅くなることだから最初気が引けた。しかし,いい授業をしたい。これこそが先生という職業の本分だという姿勢を仲間は納得・理解してくれるはずという確信があった。そこで,年齢や性別を問わず声をかけて相談に乗ってもらった。

特別支援学級の児童は交流学級で黙っていたり,離席し授業から退出することも多い。
話を普通に聞いてくれる児童に普段接している先生方が支援の必要な児童の実際の姿を理解してもらうのはとても難しい。しかし,研究授業をすることで実態を見て伝えることができるはずだ。

健康に働くために効率は重要だ。しかし仕事は試行錯誤しないとよりよくならない。学ぶことで成長できることを子供たちに伝えたい。いや、たとえ今自分の根が養えなくても、子供たちの種を養いたいのだ。

この姿勢が研究授業当日たくさんの先生方の参観に繋がった。個別支援級で活発に話すのを見て、こんなにできるのか!と衝撃を受ける方も多かった。目的は達成、大満足だ。

実態を知り、信頼して働けば,みんなが幸せになる仕組みにできる。

目標を持ち,目の前の子供たちのためを思って行動すれば、知らず知らずに自分の人生の根も養うことができる。そう私は考える。

この記事が参加している募集

習慣にしていること

よろしければサポートお願いします。 ありがとうございます!(#^.^#)