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学習ルートマップの立て方

独学大全の技法3、『学習ルートマップ』について、かなり大事な手法にも関わらず、内容が少ない印象だったので、私の学習ルートマップの立て方を紹介します。
学習ロードマップじゃないのかな…?とも思いつつ…

また、私は現在、量子力学の勉強をしているのですが、その勉強のために立てた学習ルートマップの具体例も示します。


ゴールの設定

これは最初は定性的なものでもいいですが、最終的にはできるだけ定量的なゴールを持つようにします。

『英語ができるようになりたい!』の場合、TOEICや英検などの試験を目標としたり、英字新聞をすらすら読めるレベル(→1時間で目を通し切れるぐらい)、ドラマや映画を字幕なしで観れるように、など分かりやすい達成目標を作ります。

(私の例) 『arXiv(論文投稿サイト)に投稿される最新の超弦理論などについての論文を読んで理解できるようになる』
この読んで理解というのが少々漠然としているのと、目標が高すぎる、という2点のツッコミは免れられないでしょう。


スタート地点の設定

こちら、独学大全では『フランス語全然分からん』とありますが、完全に未知の状態でもOK。
ただ、これから学ぼうとしていることについて、完全に未知ってことはあんまり無いと思うんですよね。
未知だとしても、どうして学びたいと思ったかなどの、きっかけなどを書くといいと思います。
『フランス語全然分からんけれど、映画を観て漠然と憧れを持った』など。

(私の例)
大学学部卒レベルの基本的な物理学・数学の知識

村上斉の『宇宙は何でできているのか』を久しぶりに読み、さらに高度な物理学を勉強したくなった。

ステップを書き加える

このステップを書く順番なのですが、パラシュート勉強法のアプローチで書くと良いと思います。
(パラシュート勉強法については独学大全または、野口悠紀雄著『超勉強法』を参考にしてください)
つまり、目標側から埋めていきます。

その際、独学大全では、具体的な本の名前を書き連ねてタスク化していましたが、それはまた次のフェーズで目次マトリクスを作って対応するべきです。
ここでは、ざっくりとした項目を書きます。

例えば語学なら、『文章を読むスピードを上げる』『単語帳1冊を完璧にする』(ここで具体的な単語帳名を挙げない)などです。

(私の場合)
超弦理論に先立って勉強するべき分野が多岐に渡るので、『素粒子物理学』『量子力学』『相対論』などを書き連ねています。


ステップを細分化する(必要な場合)

学ぶ項目が膨大な場合は、各ステップを細分化します。
語学なら4技能ごとに大項目を作り、それを細分化していくなどです。

(私の場合)
上記の学問分野ごとに、スタート地点とゴール地点を書き出しました。
例えば、量子力学であれば、
(スタート)大学時代に授業を受けたけれど忘れているレベル→(ゴール)大学院試の問題を見てなんとなく解法に予想がつくレベル
などです。


目次マトリクスを作成する

ここでやっと書籍が出てきます。もちろん書籍だけじゃなくて教材や授業など何でもいいです。
目次マトリクスについては独学大全の技法28を参照。

(私の場合)
膨大になりました。また後日まとめて記事にします。


ゴールから逆算して期日を振る

独学には期日がないと厳しいものがあります。
試験があるならその日を目標に、無くてもざっくりとしたスケジュールを立てましょう。

(私の場合)
正直ここはしっかり考えられていません。
大学時代の勉強を総復習した上で大学院レベルの勉強をしなければならないので、あまりにも果てしない…


学習を進めながら改訂していく

学びながら、削るもの/増やすものが見えてきたら適宜修正をする。
また、興味が変わって、ゴール自体が変わったとしても、それは新たなマップに書き直すのでは無く、既存のマップを修正していきます。
その際、なぜゴールが変わったのか、理由を書いておくと良いです。


さいごに

独学大全の学習ルートマップを参考に、さらに深掘りしました。
後日、私の学習ルートマップも載せたいと思います。


にゃん

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