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【子どもでわかる】判断を誤る人を見極める『NOISE』

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今日はですね、ダニエルカーネマンさんの著書、

「NOISE」を解説したいと思います。

まず「NOISE」とは何か、と言うことなんですけど、簡単に言うと考えのばらつきのことですね。

行動経済学者の第一人者である、ダニエルカーネマン博士が人間の間違い、「ヒューマンエラー」と言うんですけど、これには2種類あるよ、と提唱したんですよ。

それが「バイアス」と「ノイズ」になります。

バイアスっていうのは、考え方の偏りです。

前作の

「ファスト&スロー」で解説されたのが、この「バイアス」で、簡単にいうとバイアスっていうのは思い込みが激しいことを指すんですよ。
例えば、よくあるのが

・女のくせに、偉そうにしやがって
・男のくせにこんなこともできないなんて情けない
・もう30も過ぎて、こんなこともできないなんて痛い

みたいに、差別発言とかってあるじゃないですか。

これって、例え「女性だろうと」「男性だろうと」「30過ぎていようと」人はそれぞれ違うわけだから、これができていないければいけないとか、こうしなくてはダメだ、という概念はそもそもおかしいんですよね。

それを思い込みの激しいアホな人は、人をディスる時にこうゆう差別発言を平気でするんですよね。
つまり、世間一般的にいわゆるバカと呼ばれている人がよくやりがちなのが、この「バイアス」思い込みです。
老害なんかもこれですね。

最近だと有名なのが「身長170cm以下の男に人権なんてねぇから!」って言った、アホなプロゲーマーの女の子とがいたと思いますが、これが思い込みが激しい人の特徴ですね。

あとはパワハラするアホとかね、モラハラをする人とかもこれですね。

思い込みが激しい、バイアスがかかったものの見方をすると、人間関係壊れますよねということです。

一方で、「ノイズ」とは何か。
これね考え方のばらつきのことなんですよ。

例えば、同じ犯罪で裁判になった時に、黒人の人と、童顔な白人だと、黒人では有罪率がつきやすくて、童顔な白人だと執行猶予がつきやすい事例ってたくさんあるんですね。
いわゆる黒人には厳しく、童顔な白人には甘くするっていうのは、考え方の偏り、つまりバイアスなんですけど、これとは別に、どの裁判官にあたるかによっても、この罪の重さが変わることがわかっているんですよ。

Aと言う裁判官は黒人に対して厳しい、つまりバイアスがかかった差別をする人だが、Bと言う裁判官は軽犯罪でも厳しい判決を出す人、つまり判断にばらつきがあるノイズがかかっている人、みたいな感じで、考え方にばらつきがある人も大きく問題になるんですよ。

この本の中に載っている例では、面接、人事採用でも面接官によって、厳しいかどうかも変わるし、医者が患者さんを診断するときも1人は、「これ急性胃腸炎ですね」って言って、全く同じ患者さんをみた別の医者は「これは胃がんですよ。すぐに緊急入院してください」みたいに言ってきたりとかね。

同じ患者さんの同じ画像を見てもこれだけ診断が違うことは少なくないんですよね。

僕は医療従事者なので、こうゆう場面はよく見ますよ。
つまり大した病気じゃないから、癌まで、検査する人によって大きくばらつきが生まれてしまうのが「ノイズ」なんですよね。

この「ノイズ」を放置すると、必要のない手術とか、適当な治療薬を飲ませたり、早期に対応すれば助かった患者さんを放置して、亡くなるって言うことも普通にあります。

世の中の多くの人は、考え方の偏り、バイアスについては知っている人も多い思うんですけど、要は思い込みの激しい人のことね。

でもこの「ノイズ」って言うのも同じくらい、場合によってはもっとやばい場面もあるから、軽視しない方がいいよね、って言うことを言っているんですよ。
しかもこの「ノイズ」は思った以上に、僕らの身近で起きている、人間関係の問題になっているんですよね。

さっきも言ったように、人によって判断が違ったり、論理性も合理性もなく、気分で言っていることややっていることが違う人って、かなりやばいでしょ。

気分で患者さんの治療を決める医者なんかに見られたくないじゃないですか。

だから僕らも「ノイズ」と言うヒューマンエラーがあることを理解することが大事なんですよ。

この本には、「ノイズ」の対策方法も載っているんですが、うーん、ちょっと微妙かなぁ。

対策なんですが、判断における衛生管理「ハイジーン」と言うものがあって、統計的にも確立的にも発生するノイズを予防するための考え方なんですけど。

例えば、医者が言うことに対しても
「医者は専門家だけど、彼らの判断にもばらつきがあるかも」

って想定しておいた上で、お医者さんの話を聞いて、リスク管理をした方がいいよね、って言うことなんですよ。

こんなの当たり前だけど、「ノイズがあるかも」「人によって考え方のばらつきがあるかも」って念頭に置いて、妄信しないことが大事だよね、と言う話ですよね。

例えば、コロナでめっちゃあったけど、コロナでは手洗いが大事って言うけど、手洗いでどの種類のバイ菌を、どの程度効果的なのかははっきりわかっていないけど、とりあえずコロナに感染するリスクは軽減できる方法として、役立つだろうって言う風に、予防の一つのテクニックとして考えてね。
みたいに書かれているんですよ。

解決策の部分に関してと言うよりも、ノイズがなぜ起きてしまうのか、ノイズとはなんなのか、って言う解説のところを読むだけでも「なるほどなぁ。だから人って間違えてしまうのか」って思える本なんですよね。

専門家とか医者とか、アホな上司とか、いかに人の判断がデタラメなのかを教えてくれるので、ダメな上司の元で困っている人にはぜひ読んでほしいですね。

僕も、パワハラを受けていた過去の僕がもしこれを読んでいたら、速攻であのパワハラの職場を出ていたな、と強く感じましたね。

あ、ちなみに最後にどうゆう人の判断なら聞いてもいいのかだけお伝えしますね。

これね、3つあります。

①判断をする人が専門的な知識を持っている人
②知的水準が高いこと
③正しい認知方法を身につけていること

つまり良い判断ができる人というのは

①何を知っていて何ができるのか
②その知識や技術の使い方をきちんと知っているのか
③どんなふうに考えるのか、

というところで左右されるんですね。

僕らって頭の良さとか学歴みたいな肩書きだけにこだわる人が多いけど、これは全くもって意味がないんですよ。

本当に賢い人というのは、経験豊富でいて知識もあって、様々な視点を積極的に取り入れて、新たな情報から学ぶ姿勢があること、が大事なんですよね。

つまり人に対して「こうするべき」「なぜこうしない」みたいに人の話も、本質も考えようとしない人の、判断は大抵ミスっているよね、ということですね。

参考までに覚えておくといいですよ。

今日は以上になりまーす。

バイバーイ!

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