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【名著をゆる〜く解説】信頼と裏切りはセットでくる。『信頼はなぜ裏切られるのか』

▼音声を聴きながら読むと、理解しやすいかも


今日は信頼について科学的に解説された本ですね。
この本、みたことないですかね。

人がなぜ信頼を裏切るのか、という話です。

そもそも信頼って何?
何で信頼を人はするのってことなんですよね。

ここを掘り下げると、まぁ信頼はわかりますよね。
信頼と自分以外のあなたを信用することですよね。

じゃあなぜ信頼をするのか、というところです。

これは信頼をした方が、僕らは多くの利益を得るからなんですよ。

例えば、宇宙船を打ち上げる時に宇宙飛行士たった1人で、打ち上げているわけじゃないじゃないですか。
パソコンに向かって、それぞれが重要な役割をこなして、みんながそれぞれの任務を果たしてくれると信じて仕事をしているでしょ。
たった1人でも、タンク内の圧力や、大気条件、宇宙飛行士の心拍数なんか見落としたら、計画全体が恐る可能性があるんですよ。
共同作業を成功させるためには、みんなそれぞれの役目を完遂するように、全員が信頼し合わないといけないんですよね。

これって普段の仕事でもそうですよ。
銀行でお金を預ける時だって、誰にお金を貸して、いくら利子を得るのかっていうのを銀行員に委ねていますよね。

買い物する時は、安全な食べ物が買えるというのを、お店の人を信じるというのが前提ですよね。

つまり僕らは、相手を信頼することで、いろいろ事を成し遂げるために必要なんですね。

1人ではなく、一緒に何かをやった方が高い成果につながることがわかっているから、人を僕らは信頼するんですよ。

ではなぜ、信頼が裏切られちゃうのか、ということです。

これは僕らの利益と損失のバランスが関係しているんですよ。

僕らって、基本的に損失回避と言って、損をしたくない生き物なんですね。
だけど、それと同時に得をしたい生き物でもあるんですよ。

多くの人は、損失回避の方を選ぶ方が多いんですけど、この得と損の方程式が、裏切りに関しては逆になりがちなんですね。
どうゆうことかっていうと、人を信じると、大きな成果につながるから、得をするのはわかりますよね。
でもそれって成果が出るまで、時間がかかっちゃうんですよ。

つまり信頼をしてから、その報酬をもらうまでの時差があるんですよね。

こうなると、考えるのが、目の前で得られる利益と、今利益を得なかったことで、失われる損失を考えるんですね。

例えば、今目の前の利益を得なかったら、もしかしたら目の前の利益が失われてしまうかもとかね。

そうなると考えるのが、相手を裏切ったとしても、自分への利益が高くなるものなんですよ。

利益って、長期的にみたら、得をすることがわかっていても、今相手を裏切ってでも得られる利益がある場合は、人は例え、目の前の人を裏切ってでも、利益を得ようとするところがあるというのがわかっているんですね。

なぜなら、裏切ると長期的に見ると、損をするけど、短期的見ると、利益が最大化されるから、というのが理由なんですね。

つまり人って短期的に得られる価値を優先しがちだからっていうことです。

じゃあここから、どうしたら、この短期的な目の前の利益を得ずに、長期的な大きな利益を得ることができるのかということですね。

これね、実は感謝をするのが良いと言われています。

僕らって、自制心を働かせるのがめちゃめちゃ苦手なんですよ。

何でかっていうと、僕らって、常にいろんな刺激を受けているじゃないですか。
例えば光があったりとか、いろんな通知がなったりとかね。
人って、脳の中にアラーム機能があって、このアラーム機能は周りのちょっとした刺激に反応して、動くようになっているんですね。

これを「闘争、逃走反応」「ファイトオアフライト反応」と呼ぶんですけど。

簡単にいうと、僕らの目の前に例えば、ライオンがばって出てきたら、
「うわぁ、ライオンだ。大きいな」とか呑気なことやっていたら、やられちゃうわけじゃないですか。
そうじゃなくて、このライオンがきた瞬間に、すぐに逃げるのか、それとも戦うのかっていうのをすぐに反応しないと生き残れないわけですよ。

この時僕らの体の中には、コルチゾールというストレスホルモンがわぁって出てきて、体がすぐに動けるように血糖値を上げて、体の中のものを何でも良いから燃やして、すぐに動ける体にしてくれているんですよ。
この時血圧も上がっているし、落ち着くない状態になるんですね。
怖い体験とかしたときの、あの感じと一緒です。

つまり刺激に対して、僕らはすぐに反応するようにできているんですね。

でもこの反応って原始人の時代なら良かったけど、現代人だとなかなか目の前に猛獣が現れたりしないじゃないですか。
だから現代人にするとあんまりいらない機能なんですよね。

で、この「闘争、逃走反応」のヤバいところが、落ち着かないということは、興奮している状態じゃないですか。
こうなると冷静な判断力も落ちるし、コミュニケーション能力も落ちるんですね。

つまり僕らって、落ち着かない、何かに興奮している時は、利己的になりやすいんですよ。
そうなるとどうなるのかっていうと、自分勝手な判断をしやすくなります。
つまり人を裏切ったり、嘘をつきやすくなります。
そして目の前の短期的な利益を得ようとします。

なので、目の前の利益に簡単に飛びつこうとした時は、落ち着くというのがものすごく大切になります。

「これを今得たら、後からどうなってしまうかな」

と考えるだけでも、人って、闘争・逃走反応の興奮から少し落ち着くこともできます。

ポイントは冷静に判断を下すというところです。

もし自分が興奮している状態であれば、短期的利益をしているのかもしれないと思うと良いかもしれないですね。

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