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【名著を解説】『GIVE & TAKE』

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今日はペンシルベニア大学の教授で組織心理学者のアダムグラント博士の名著「GIVE & TAKE」を解説していきますね。

ギブっていうのは、「与える」という意味で、テイクっていうのは「取る」っていう意味なんですよ。
人間関係にはこの「ギブ」を主にする人、「ギバー」っていう人と、「テイク」をよくする人
「テイカー」と、あとタイトルには出てこないですが「ギバー」と「テイカー」都合よくどっちの特性にもなる中間の「マッチャー」っていうのもいますよ、っていうのがこの本の最初の話なんですね。

じゃあ「ギバー」「テイカー」「マッチャー」それぞれ、どのタイプが得なのかっていう話ですが、これって有名な話で「ギバー」が一番得をするんですよ。

理由はすごく簡単で、親切に人に与える人にはいい人が恩恵を返してくれるからっていうのが結論です。

ただギバーというのは実は最初のうちは損をします。
相手に与えるだけで、見返りを求めない人がギバーなので、自分の資源は失われていくんですよ。
だから始めのうちは損をするんですけど、小さな親切を積み上げて「ギバー」は結果として得をするという話なんですね。

ギバーについて解説している人はいっぱいいるので、今回は騙してくる「テイカー」について話しましょうか。

結論から言いますが「テイカー」というのは、人の時間も労力も搾取する、いわゆる詐欺師です。
しかも程よく使うだけ使ったら、用が無くなったら簡単に捨ててきます。

僕の過去の放送でよくいう、パワハラ上司とか、モラハラやろうとか、クラッシャー上司なんかがこの「テイカー」になります。
テイカーはとにかく人の資源を奪ってきます。
何を奪うのかというと、「労力」「お金」「時間」とかです。
あなたが持っている、大切な資源を奪ってきます。

なので、「テイカー」とは関わらないのが一番いいです。

「テイカー」を避けつつ、自分は「ギバー」になるというのが、人間関係では幸福になれる方法なんですね。

とゆうわけで、今日は最低な詐欺師「テイカー」の見分け方を話しますね。

実はねこの本には「テイカー」の特徴が載っているんですよ。
これをご紹介します。

テイカーというのは初対面ではいい人ヅラしているんですが、ちょっと時間が経つとその化けの皮が剥がれる特徴があります。

なので、初対面で「なんかいい人そうだけど、少し話したら、ちょっと構えてしまうな」という感覚になった相手は、大体「テイカー」の可能性が高いです。
テイカーって巧妙に顔を使い分けてくるんですよ。
いい人ヅラを演じるのが上手いんですけど、ちょいちょいボロが出るんですね。
人間ってかなり敏感なので、相手の「違和感」に気づくと、本能的に自己防衛をして身構えるんですね。
だから初対面で、ちょっと身構えてしまった相手は気をつけた方がいいです。

①人によって顔色を変える
じゃあどうゆう特徴があるのかというと、まず自分の部下に対してはやたら支配的です。それでいて自分の上司とか、自分にとって利益がある相手にはものすごい従順な部下を演じます。有力者と接するときは、びっくりするぐらいペテン師なんですよ。

オランダの言葉で
「一方でこびへつらい、一方でひどい仕打ちをする」
という言葉がありますが、まさにこれが「テイカー」です。

ドイツの心理学者トリオさんによると
「初対面で一番好感をもたれるものは、権利意識が強く、人を操作したり利用したりする人の傾向だ」って言っているんですね。

つまり人を騙す詐欺師の「テイカー」というのは、目上のものには良い印象を与えようと必死になるけど、目下の人間にはどう思われようと知ったこっちゃない、っていう振る舞いを平気でやるんですよ。

イギリスの辞書編集者のサミュエル・ジョンソンさんもこう書いています。
「自分に全く利益をもたらさない人間をどう扱うかで、その人がどんな人間かがはっきりわかる」と。

テイカーというのはこびへつらって生きるので、出世はするかもしれないけど、ひどい仕打ちをしてきたことで、人はついてこないので、いずれ転落するということですね。

ある調査でわかっているんですが、人は権力を手にすると、漢代になって責任感が強くなる一方で、生来の傾向が表に出やすくなることがわかっているんですよ。

「テイカー」が権力を持つと、部下や同僚にどう思われようと気にしなくなって、自分勝手な目的のために、多くのものを手に入れる権利があると思うようになると言われています。
やばい思考ですよね。
ジョジョの承太郎さんも言っていましけど
「テメェさえ良ければいいという、もはやこの世界に生きてていい生物じゃあないな」っていうやつですよ。

しかもテイカーの口癖があります。
それは「私」を使うことが多いです。
テイカーって自分は優秀で、人よりもいい思いをしても良いと思い込んでいるんですよ。
自分のことで頭がいっぱいだから、「私たち」ではなく「私」を使うことが多いです。

これ日本語だとわかりづらいんですけど、文脈を聞いてて、主語が
「自分はこう思うからこうして」
「私はこれが正しいと思うからこうしろ」
みたいな感じの文章をやたら使う人ですね。

これが自分さえ良ければ、相手なんてどうでもいい人の特徴です。

つまりテイカーとは
「思いあがっていて、優越感とか特権意識を持って、常に人の関心をと称賛を求めて、注目の的になりたがっている、自分のことだけを大切にする」人なんですね。さらにそのため相手に「尊敬を強要し、自己顕示欲、つまり自分を必要以上の人間に見せるために嘘をついたりとか、尊大な人、絵ばったり、偉そうな態度を取る人」なんですね。

そのため部下や同僚を冷遇したせいで、人間関係が壊れて、評価はガタ落ちになっていく、っていうのがテイカーの末路です。

なので、テイカーとは近づかないようにしましょう。

▼YouTubeではこんな動画もあるよ


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