今福龍太『ヘンリー・ソロー野生の学舎』

今までソローの代表作である『森の生活』を記憶しているだけでも3回、途中で投げ出してしまったものも含めれば10回ほどは読んできた。
その感想といえば「このおじさんは一体何がしたくて、何を言っているのだろうか?」というものだった。しかし、同時にこの本の中には何かとてつもなく大事なものが記されているという直感があった。だからこそ、10回もチャレンジしてきたわけだ。
この本は、そんな霧のようなものをきれいに晴らしてくれた。そして、僕の直感めいたものが間違いではなかったことも証明してくれた。
次に読む『森の生活』は全く別のものとして、僕に語りかけてくれるに違いない。新たな確信が生まれた。

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