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⑧エメラルド・シティ、シアトルの実態Part3(アメリカ編)

観光客泣かせの不便な場所にある、ボーイング社エベレット工場見学です。

まず、朝にシアトル市内から2時間もかけて行くのは相当しんどいので、前日に近くのホテルに宿泊されることをお勧めします。私は、前日に近くのAirbnbに宿泊して、3月4日(日)朝10時のツアーに参加しました。

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(正面玄関)
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以上は、館内の様子です。25ドルのツアーに館内見学もついてきますが、館内の展示は大したことがありません。

日本のツアー会社が125ドルでシアトル市内からの往復送迎サービス付きツアーを売っていますが、ツアー自体は25ドルで、公共交通機関を利用すれば市内からバスで2.5ドル×2(途中乗り換えで片道5ドル)で行けますし、1人でなければウーバーを利用した方が安上がりでしょう。チケットはコチラから事前予約する必要があります。

90分間の英語の解説はかなりの速度ですので、ある程度英語力がない場合は予習していった方が楽しめます。そのため、このツアーに参加するなら、前回紹介した航空博物館(Museum of Flight)を事前に見るのが正解です。

「シアトルに来たら必見!」と巷で言われているのですが、あくまで巨大な製造ラインに過ぎません。

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(製造ラインのイメージはこんな感じです。注)私が写真で取ったものではありません)

3機の飛行機(Boeing747,777,787)を遠くから見て工場の巨大さを愉しむのことに主眼が置かれていて、飛行機に乗ることはできませんので、体験型ではなく単なるガイドツアーになります。

このボーイング社の飛行機組立てライン見学の何よりの魅力は、「世界最大の規模」でギネスブックにも登録されている、東京ドーム約89個分の大きさです。これを体感したい人にとっては最適だと言えます。

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(向かって左の工場を見学、博物館から工場まではバス移動)
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なお、ツアーへはカメラ・携帯・かばん等は一切持ち込めませんので、写真を撮ることができません。ガイドさんは、カメラ・携帯を落としたり無くしたりするリスクがあるためと言っていました。それならば博物館内に工場内の雰囲気を撮影した写真を展示すれば良いのに、そのようなものは一切ありません。情報漏洩のリスクを防ぐための管理とみて間違いないと思います。

以下、ガイドの解説で私の記憶に残ったものです。

Boeing747,777,787の販売価格は、それぞれ$380mil(380億円)、$410mil、$310milらしいです。787は中型機ですが、炭素繊維等もふんだんに使用しているので、もう型が古い747と変わらないぐらいだと思っていましたが、意外と安くて驚きました。

●しかし、この価格は注意が必要で、内装とエンジンの代金は含まれていないようです。例えば787ですとロールスロイス社に別発注をして本工場に搬送して貰って組み立てることなるようです。
なぜ、Boeingがエンジンの開発をしないかというと、もともと開発をしていましたが、1934年に独占禁止法の適用を受けたため、エンジン製造部門や航空輸送部門は分離されたとのことでした。

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(787のロールスロイス社のエンジンです)

●797の開発状況に関しては企業秘密なので、答えられないとのこと。7の番号が終わったら次はどうなるのかについては、7117という可能性もあるが、未定とのことです。

●アメリカ国内にボーイング製造工場は3つある。ここ、ボーイング・エバレット工場(ボーイング747、767、777、787製造)とワシントン州にあるボーイング・レントン工場(ボーイング737、P-8 ポセイドン製造)とボーイング・サウスカロライナ工場(ボーイング787の部分組み立て、製造)の3つです。

Dream Lifterという世界に4機しかない飛行機がいまたまたまエバレット工場にある。787の部品は世界各地で生産されており,それを最終組み立て工場があるアメリカのエバレットまで運ぶのがDream Lifterの役割です。
日本で生産された主翼,中央翼などもこの輸送機で運ばれています。

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というわけで、かなり不便な場所に位置していますが、実はここはカナダのバンクーバーまで200kmの距離(自動車で2時間と少し)です。

シアトル→エベレット→バンクーバーとドライブを楽しむのであれば、効率が良いと思います。
私はIn the heart of Mukilteo,WF park,bus to Boeing,Seaというairbnbに宿泊しましたが、まさに別荘という感じの風光明媚な場所でした。

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(宿泊先のベランダからの光景)
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See you soon.


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