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⑳ミャンマーでのインターンシップ(ヤンゴン環状鉄道)

2017年7月の記事になります。

インターンシップ先から日中にボージョーアウンサンマーケットへ市場調査に向かったところ、途中の橋で鉄道が走っていることに気づきました。

そうです。ヤンゴンには環状線があるのです。さらには、なんと一般市民が線路を歩いているのを発見しました。
人が線路を堂々と歩けるのは、東南アジアではタイのカンチャナブリぐらいだと思っていた私は、興奮を覚えました。

勢いヤンゴン中央鉄道に行くことにしました。地方行きのホームでは人々がゆったりと電車の到着を待っています。

そして、電車に乗ろうとホームに向かったところ、ホームにはやたら日本の広告があるではありませんか。。。(笑)

何か懐かしいJRの車両です。

駅のホームはピクニックの場所のようになっています。

ひとまず、ひとつ先の駅に行こうと思って電車に乗って次の出発時刻を車掌さんに聞いたところ次の電車は35分後の18時10分と言われました。

夜に予定が入っていたため35分待つことは無理でしたので、ひとまず車両内を見るとこんな雰囲気でした。

人の数の少なさが衝撃的です。しかも、利用客はあきらかに暇を持て余している人たちだけです。そして、日本の宣伝も車両内に見つけました。なんだかなーという感じです。

帰りは、市井の人に倣い線路の上を歩いて帰りましたが、これが車に引かれる危険性が無くて快適ですし、何より目的地へのショートカットになります。素晴らしい♪

ヤンゴン環状線

ここで、遅れましたが、この環状線自体の説明を『地球の歩き方ミャンマー2017-2018』 から引用します。

ヤンゴンにはミョパッ・ヤターと呼ばれる鉄道の環状線があり、全38駅を各駅に停車しながら、約3時間で一周できる。バスやタクシーからでは見られない、地元の人たちの生活風景が垣間見えて興味深い。料金は15マイル100K、一周する場合は200K。チケットはヤンゴン中央駅の路線橋上に設置されたけカウンターや、ホームの売場で購入する。

なんと3時間もかけて一周46キロを悠長に一周するのです。
時速はなんと15キロ。信号待ちを含めた自転車の速度なのです。。。そして何よりも料金が安すぎる。100Kは8円ですよ。1周しても16円では燃料費分さえも賄えていないと思います。

そして、時計回りは6時10分、8時40分、10時45分、11時50分、13時40分、16時40分、18時10分、反時計周りは6時20分、8時20分、10時20分、11時30分、13時5分、14時30分、17時10分の1日7便ずつになります。

現在、JRからの譲渡車両(例:キハ40 2024)を使用していますが、今後日本の円借款により、車両と信号システムが改良される予定でして、JICAのHPに以下のようにプロジェクトが紹介されています。

ヤンゴン環状鉄道改修事業(Yangon Circular Railway Line Upgrading Project)のプロジェクトの紹介

ミャンマーのヤンゴン市は、人口約510万人を抱える同国最大の商業都市です。同市内には総延長約46キロメートルの区間に38の駅を持つヤンゴン環状線があり、一日当たり122本の列車が運行されていますが、施設や機材、車両の老朽化が進み、列車走行速度の低下や遅延、脱線事故などが頻発しています。この協力では、同環状線44キロメートル区間の信号システムの更新と新規車両の整備を支援します。これにより、効率的な旅客輸送能力の増強と安全で快適な公共交通サービスの向上を図り、ヤンゴン都市圏の社会経済活動の活性化に寄与します。

これでヤンゴン市内の交通渋滞緩和に繋がればいいのですが、今の駅内や車両内の雰囲気からは改修後の姿が全く想像できません。

みなさま、線路の上を優雅に歩きたければ、是非ともヤンゴンへ。

そうだ、ヤンゴン行こう。JRの車両あります。

See you next.


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