㉚広すぎるアメリカ?地球の歩き方アメリカ編(2017年8月17~22日ピッツバーグ、デトロイト滞在記Part1)
2017年8月の記事です。
8月7日にバンコクからボストンに帰り、シカゴに8月9日~12日の4日間をシカゴで過ごした後に、ボストンに帰ってきてふと自問自答しました。
「アメリカに来たとはいえ、この目でアメリカを見たと自信を持っていえるのだろうか?アメリカとは言え非常に広い。広さは日本の25倍と聞いているが、自分が訪れた都市は東海岸(マイアミ、DC、フィラデルフィア、NY、ボストン、)、テキサス(オースティン、ヒューストン)とシカゴのみだ。こんなことで、アメリカで2年間学んだといえるのだろうか?」
と沸々と問いが湧いてきました。
そういえば、東南アジアに行った際に、ラオス、ミャンマー、タイ、シンガポール(ついでにネパール、ブータンまで)の『地球の歩き方』を購入したことを思い出しました。
そうやることは1つ。原点回帰です。アメリカに来てから1年以上経過していますが、早速2017年8月15日に「地球の歩き方アメリカ」を購入しました。
すると、これはすごい。「地球の歩き方」は私の人生に揺さぶりをかけてくることが常です(大袈裟ですが)。
P16、17に大きく、「るつぼの国の、るつぼのバス、Greyhound Trip」と大きくタイトルの下に、あまりカッコよくないポエムの記載がありました。
このメッセージは強烈でした。しかし、次の瞬間、ツッコミたい気持ちに襲われました。
「誰へのメッセージなんだ。アメリカの広大な土地をバスで移動できるほど、胆力と時間を持った若者なぞ、日本にはいないのではないか。アメリカ国内をバス移動で悠長に楽しむ暇があれば東南アジアなんて5か国ぐらい回れるぞ。しかも格段に安いし、文化の違いもアメリカの各州以上に楽しめるし。
「たったひとりでバスに揺られ移動している自分。うん、旅っぽい」って、もうバスの中にいること自体を楽しめる境地に至った、悟りの境地ではないか、こんな悟りの旅をできる境地に至った人を対象にしているとは恐れ入る!」と一人でツッコミを入れて、次のページをめくると、なんと。。。
「ほかの移動手段よりグレイハウンドが優れている理由」とあり、そこには4つのめちゃくちゃな理由です。
●格安で長距離を移動できる!
●うまくいけば宿泊費が浮き、時間も節約
●いろんな人に出会える!
●バスの中でアメリカ文化に触れられる
Wow、この4つの理由は、どの国のどのバスにでも当てはまる理由で、特段アメリカのバスに固有の理由ではないと思います。
しかも、バスの中でアメリカ文化に触れられるというのも相当無理があります。ごり押し感が際立っています。
さらに、後のページにはモデルルート1という強硬プラン「10日間で達成!弾丸!アメリカ横断旅!約$350」という記載があります。本当にぶっ飛んでいます。こんな旅行に夢を感じるマゾヒストがいるのでしょうか?
前提知識ですが、アメリカの東西の距離は4000キロ以上あります。
モデルコースは、NY→ピッツバーグ→セントルイス→デンバー→ラスベガス→ロスアンゼルスをDay2からDay8日で回り終えるものです(Day1とDay9は日本との移動です)。
一瞬、これはありかもと思いましたが、私ももういい歳で、さすがにホテル代を浮かせるために毎日夜行バスに乗るほどの体力はありません。
しかし、アメリカ縦断とバス旅行への興味は抑えきれませんでした。
そこで、今回はNY→ピッツバーグ→デトロイトという変化球版のプランを作成しました。
「地球の歩き方アメリカ」との運命の御対面から2日後の8月17日(木)にボストンからNYに向けて走り出しました。東南アジアをバックパックして久々に思い出したのが、旅は見切り発車でも最悪なんとかなるということでした。その後、移動中に以下の通りプラニングを立てました。
移動代金は右肩上がりで17+51.5+86+176=330.5ドルでした。
つくづく「地球の歩き方」は運命を変える奇跡の書だと思います。
ピッツバーグ、デトロイトでの経験を次回紹介いたします。
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