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51.ロサンゼルス・サンフランシスコ小忙しい旅Part1(日系アメリカ人を巡る旅)

2018年3月の記事です。

フレッチャ―スクールの中間試験が3月14日に終わり、3月18日からはじまる1週間の下記のツアーの前に、人生初のカリフォルニアに行くことにしました。

貴重な1回限りの人生、2度とアメリカに観光で来ることはない(ハワイを除く)ので、5月20日卒業式までアメリカ各地をこの目に焼き付けておこうとしています。

●3月15日(木)7時40分ボストン発→11時11分ロサンゼルス着($123)
3月16日(金)11時20分ロサンゼルス発→12時50分サンフランシスコ着($44)
3月17日(土)11時20分サンフランシスコ発→12時53分ラスベガス着($80)

という日程で、現在サンフランシスコ(以下SF)の空港(SFO)にいますが、ここで人生初のフライト・キャンセルにあったので、時間を潰しています。Vergin Americanなのですが、次のフライトへの振替輸送をしているのですが、次のフライト(13時30分発)も確定できないため、16時5分発になるそうです。

ラスベガスとサンフランシスコの間の天候が悪いということがキャンセル理由ですが、ネットで確認しても天候が悪いわけではなく、現地集合の友人もロサンゼルス(以下LA)から時間通り飛んでいるようなので、キャンセル理由は嘘です。

私の勘ぐりですと
1.乗客の数が少ないため意図的なキャンセル(振替申請のためカウンターに来ている客の数がそもそも少ないため)
2.天候理由を使うとお客に対する払い戻し等の措置が不要なため便利な理由として使用される。

本題に戻りますと、西海岸は東海岸とは全く異なり違う国か?と思ってしまいます。ヒスパニックやアジア系が多いので自分が歩いても違和感がありません。今回は、小忙しい駆け足旅のなかで私が面白い!と思ったLAとSFを取り上げたいと思います。今回は、LAになります。

1.アメリカ人とは何か?

これは、ボストンに初めてきた2016年7月にアメリカ人が平気で道を聞いてくるので、戸惑いました。ボストンは白人比率が高く、私はどう見てもアジア系でアメリカ人ではないだろうと思っていたためです。しかし、アメリカ人というのは存在しない概念だということが徐々にわかりました。

今回の旅では、LAの日本人街Little TokyoとSFの日本人街Japan Mallに行きました。LAでは全米日本人博物館(Japansene American National Museum)を訪ねました。ここは、1885年以降、アメリカに渡ってきた日系人の苦労体験、生涯を展示しています。

ここで鈴木さんというガイドの方から「アメリカ人というのはアメリカで生まれた人を指します」と言われた時は、シンプルな定義ながら納得しました。アメリカは出生地主義を取っていてアメリカで赤ちゃんが生まれれば、その子は自動的にアメリカ人なのです。ボストンはやはり古き良きアメリカの白人文化が残っているので、アメリカ人というと白人中心なのかと思ってしまいます。

しかし、LAはアジア系アメリカ人も日系アメリカ人も多いで、シンプルな定義が感覚として理解しやすいです。1941年12月7日の太平洋戦争開戦時には、アメリカ大陸に生活していた約12万7千人の日系人のほとんどが西海岸3州(カリフォルニア、オレゴン、ワシントン)に集中していました。特にカリフォルニア州が大半で9万3千人の日系人が住んでいたようです。

彼らがそのまま脈々と現在のLAの日本人街を形作っているのでしょうか?
彼らは真珠湾攻撃後にわずか数か月のうちに内陸部の強制収容所に送られました。

ロッキー山脈よりも東に送ることによって西海岸に戻ってこれないようにするためです。戦争後も西海岸に戻ってこれたのは一部の人だったようです。というわけで、戦争前に西海岸に住んでいた人と、戦後に住んでいた人では歴史的な断絶があります。

Little Tokyoの様子、こじんまりしているが、必要なものは揃うという日本らしさがありました
日本でも最近はめっきり見かけなくなった二宮金次郎
ワイオミングの強制主要所のがれきを実際に運んできて再現した強制収容所

2.インフラの脆弱性

アメリカは車社会です。以前デトロイトに行った時に知ったのですが、空港から電車などの便利な公共交通がない場所は、自動車関連の政治力が強いエリアです(デトロイトでの体験は以下です)。


LAは市内のダウンタウンに行くためには、2ドルで1時間半かかる遅い電車か、10ドルで30分かかるFlyAwayというバスしかありません。ここまでは予測できました。しかし、空港からダウンタウンへアクセスする道の舗装状態が非常に悪くて車が大きく揺れることには驚きました。

トランプが死せるアメリカのインフラ投資を増やすと公言していましたが、アメリカにきて一番の悪路だと感じました。NYに次ぐ全米第2の都市のインフラレベルの低さは、日本人の感覚では信じられません(NYのJFKからマンハッタンまでの道は普通)。

来るはずのバスが30分以上平気でこないLA空港、さすがQuality of USA

3.スプロール化現象

LAは広大な街です。サンタモニカ、ハリウッド、ダウンタウン同士もかなり遠くて途中に何もないので、観光がしにくい街です。NYのマンハッタンは南部のウォール街から中心のセントラルパークまで歩ける距離ですが、LAは観光客Unfriendly Townです。自動車レンタルをしないと愉しめないので、バックパッカー気分でくるとかなり苦労します。

なかでもダウンタウンは、富裕層が郊外に住むようになったため、スプロール化現象で荒廃しています。スペイン語しか聞こえないエリアが多くて、アメリカの現実も見るには面白いです。沢山の宝石屋と両替商があるエリアは、盗難宝石によるマネーロンダリング?が行われているのではないかと疑ってしまいました。UCLAの学生に尋ねても、彼らはダウンタウンに行くことがないのでわからないということです。

人種のすみわけ(Race Segregation)が盛んなアメリカでは、お互いの生活圏が決まっていて、距離も離れているため、地理的に近接しているエリアのことが全くわからないことはよくあります。

私は、荒川区出身ですが、自転車で台東区、文京区、千代田区、足立区にはよく行くので周辺地理は詳しいですが、広大なアメリカではそんなことは起こりえません。

ダウンタウンの現実、浮浪者の数はボストンと比較して断然多い
ジュエリー屋ばかりのダウンタウン
アメリカで一番綺麗なUnion Stationだと思います
大黒屋という日本食屋

See you soon.

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