読書ノート2022/01/20

今日も本を読んでいる。早見和真さん「店長がバカすぎて」(ハルキ文庫)を読み終わった。おおいに笑った(心の中で)。書店が舞台の小説として話題になったようだけど、お仕事小説として秀逸。「仕事辞めてえな」と鬱屈としている人には活力になると思う。

「イノセント・デイズ」で衝撃を受けた早見さん作品だけれど、全くテイストが違う。あんなにシリアスな作品を描ける人がここでは抱腹絶倒の物語を紡いでいる。振り幅がすごいな。

この本の前に読んでいた劉慈欣さん「円」はあまりに良すぎて、夜中なのに読書感想を書いた。

次にジョセフ・ヒースさんら「反逆の神話」(ハヤカワ文庫)を読んでいる。カウンターカルチャーは、実は資本主義に反抗しているんではなく資本主義そのものだというクリティカルな論考。バスバス刺していて気持ちが良い。

近日刊行で気になっているのは、メタバースの元ネタになってる「スノウ・クラッシュ」と、遠野遥さんの新作「教育」など。いずれも独特の物語世界が楽しめそうで、かなり期待している。

この記事が参加している募集

万が一いただけたサポートは、本や本屋さんの収益に回るように活用したいと思います。