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「10代のための読書地図」をもとに読み進めてる本がみんな面白い

本の雑誌社さんの「10代のための読書地図」をもとに、そこに推薦された本を読み進めているのだけれど、これが例外なくみんな面白い。同じことを一回書いたけど、もう一回書きたいくらいに面白い。


たとえばアン・マキャフリー「歌う船」(創元SF文庫)。未熟児で生きられない女の子が船の身体を与えられるというストーリーは、アンドロイドや超人類についての議論が進む今日にも刺さる設定。

たとえばフレドリック・ブラウン「真っ白な嘘」(創元推理文庫)。星新一のようなキレのある短編。皮肉やブラックユーモアは、星作品よりかなりスパイス強めに聞いている。青春小説の金字塔「シカゴ・ブルース」を書いた著者が、いわゆる「嫌ミス」でもこんなに巧みなのかと驚いた。

恩田陸「夜のピクニック」は、名作の誉れが高い裏返しで、今更読むきっかけを失いがちな作品。しかし名作と言われる作品はやっぱり名作なのだ。今更でも、読めてよかった。

どれも、たしかに10代の時に出会っていたら何か変わったかもしれないと思わせる、強度のある作品。引き続き「10代のための読書地図」を羅針盤に読書生活を送っていくつもりだ。

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