仕事から帰ると溶けて動けなくなる
家に帰って電気をつける。
そこには誰もいなくて、ただただしーんとした空間が広がっている。
新卒から一人暮らしを始めて、この状態が6年間続いている。
当然慣れてしまっている。
でも、たまに叫びたくなるほど寂しくなる。
自分のためにご飯を作り、YouTubeを見ながら食べ、お風呂に入り、ベッドで眠る。
この間、誰かと会話することはない。
「今日仕事でこんなことがあってさ」
「今日お昼ここ行ったんだけどめちゃおいしくってさ」
そんなどーでもいい話をする相手もいない。
LINEを開いても、毎日そんな雑談に付き合ってくれる人もいない。
どこを見てもシーンとした空間が広がっていて、孤独に感じる。
それが年々ひどくなっている。
先日彼氏と別れて、また一層ひどくなった。
たまに帰宅した瞬間、
自分がなぜ働いているのか?
なぜここにいるのか?
なぜ生きなければならないのか?
それがわからなくなって、何も手につかなくなる。
座り込んで動けなくなる。
そのままベッドで寝てしまうこともある。
人間とは思えない「溶けている」状態が、年々増えている。
一人暮らしは誰もが一度は経験するのだろうか。
私のような28歳独身は、同じような思いをしたことがあるのだろうか。
誰かに言って欲しい。
1人じゃないよ、みんなそうだよって。
周りが輝きすぎていて、帰宅した瞬間に1人暗い洞窟に閉じ込められているように思う。
あー、毎日溶けていたい。
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