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彼と付き合って別れるまでのお話⑦本当の別れ

前回、彼から復縁を迫られ、承諾した私。

違和感

女の違和感は当たる。

復縁してから2ヶ月が経った頃、彼からのLINEに違和感を感じ始めた。
いつもと比べてなんかLINEの返信が遅いし、量も少ない。
自分のことをあまり話そうとしない。


これは何かあったのか・・・


この違和感はLINEだけではなく、会っている時にも少し感じられるようになっていた。
明らかにそっけない。
なんか会っている時、元気が感じられない。

私の家に毎週末泊まりに来ていた彼だが、家に来てからすぐに私のベッドで寝てしまう。

Wワークを始めたこともあり、疲れているのかなと考えていた。

違和感の確認

しかし、数週間が経っても彼の態度やLINEは前のようには戻らなかった。

このままモヤモヤした気持ちでいるのは、不安でしょうがなかったので彼に聞いてみた。

「最近、なんかあった?」

すると、案の定彼から返事が来た。

「実は、最近考えていることがあって。」

違和感は当たっていた。
そしてこの違和感は嫌な予感へと変わる。
私は続けて聞いた。

「もしかして、別れたいとか?」

そうじゃないと言って欲しかったから、すぐにこのことを聞いてしまった。

すると彼は否定することもなく、今度会った時に話すねとLINEが来た。

涙が溢れる。

あ、これは別れたいということなんだろうなと。
否定してくれなかった彼のLINEを見て、吐き気と涙が止まらない。

私は我慢できずに
「今すぐに何を考えているか話してほしい、電話でもいい。お願いだから話してほしい。」
と、必死に伝えた。
今考えれば、完全に重たい彼女だったなぁと。

すると、彼は私のただならぬLINEを見て、観念したのか考えていることをLINEで送ってくれた。
「〇〇と別れたいと思っている。
やっぱり、自分なんかよりもちゃんとお金を貯めていて、しっかりしている人と付き合って結婚とか考えられるような人に出会った方がいいと思う。
あと、最近〇〇が言ってくれていたように〇〇以外にも支えとなるものを見出せるようになってきて、今は自分自身だけでギャンブル依存症や借金と向き合っていきたいと思っている。
だから、別れたいと思っています。」

正直、読んでも意味がわからなかった。
また、頭が真っ白になって、涙が止まらない。

復縁を申し出たのは彼なのに、急になんで???
私は、納得できなかったので別れたくない旨をLINEで送った。
年齢なんて気にしていないし、結婚だって借金返済後にゆっくり考えてくれればいい。
彼のことが本当に大好きで、これからも一緒にいたいことを伝えた。

しかし、彼から来た言葉は「会った時話そう」だった。
きっとこれはもう無理なのだろうなと悟った。

別れの時

週末になり、彼は私に会いに来てくれた。

そして、LINEで送られてきたことと同じことを繰り返し話してくれた。
やっぱり話を聞いても理解できなかったし、納得できなかった。
あまりにも急だったし、復縁を申し出てくれたあの時の言葉はなんだったのか。

ただ、LINEで長文に渡って私は自分の気持ちをすでに伝えていた。
これで会った時も彼の気持ちが変わらなければ、無理だろうと思っていたので、駄々をこねることもなく、涙を流すこともせず、別れをその場で受け入れた。

本当は、駄々をこねたかった。
泣き叫びながら言いたかった。

でも、彼に重たい女、めんどくさい女と最後の最後まで嫌われたくない気持ちが勝って、聞き分けの良い女になった。
(LINEは長文で送っていたので、結局めんどくさいと思われていたかも)

そして、彼は1度目の別れとは違って、あっさりと私の家を後にした。

別れた後、LINEを送ったが、彼から帰ってきたLINEはあっさりしたものだった。
1度目の別れとは違い、明らかに私に冷めていることがわかるものだった。

どんな思いで私が復縁を受け入れたと思っていたのだろうか。
私の思いをなんだと思っていたのだろうか。
あんなにも好きと言ってくれて、復縁まで申し出てくれたのに、あっさり終わるものなのか。

本当の理由はわからない。

私の幸せを願って別れを切り出したという理由も、
自分自身で頑張りたいと思ったと言った理由も、
私を傷つけないための優しい別れの言葉にしか聞こえなかった。
むしろ優しくない。

本当は、新しく好きな人ができたのでは?
本当は、私のことが大嫌いになったのでは?

なんにせよ、私は彼の人生から必要じゃなくなったのだ。
この事実が何よりも重たくて、しんどくて、苦しくて。

彼が復縁を申し出てくれた時は
「私が彼の支えに」
だったのが、いつの間にか
「彼が私の支えに」
なっていた。

それを彼も薄々感じていたのかもしれない。

別れた後

別れを受け止めきれなかった私は毎日泣いた。

復縁したことを知っている友達もいない。
別れたことを話せる友達がいない。

誰にも発散できないこの出来事を、自分の中で消化せねばならなかった。

それは、1度目の別れよりも壮絶だった。

本当にごはんが喉を通らない。
仕事をして疲れているはずなのに、晩御飯が食べられない。
飲み物だけ飲んで、お腹が膨れる。

仕事から帰り、家の電気をつけてそのまま廊下に座り込み、涙が溢れ出す。
過呼吸並みに息がしづらくなりながら、頑張ってお風呂に入る。
水を浴びながら、涙がまた止まらない。

ご飯を食べずに、すぐにベッドに入り、思い出してはまた涙を流す。

こんな思いをするのなら、復縁なんてしなければよかった。
何度も泣きながら思った。

この状態が1週間続いた。
地獄だった。
本当に生きた心地がしなかった。
こんなにも死にたいと思ったことはなかった。

1週間経つと少しずつ、ご飯が食べられるようになった。
人間よくできているものだなと、少しずつ明るくなっていった。

ただ、すぐに涙が溢れ泣くこともあった。

軽度の躁鬱状態だった。

そして2週間後、ご飯は元通りに食べられるようになった。
相変わらず、思い出すことはあれど、前を向けるようになってきた。
noteも書き始めて、彼を忘れたい一心でアプリもインストールしてみたりした。

そして、今週で1ヶ月。
精神的にはだいぶ楽になった。
前を向けるようになってきた。

別れた直後は、「復縁なんてしなければ」と後悔していたが、今は多くのことを学べたと思えるほどになっている。

彼を支えているつもりが、彼に依存していた私。
彼がギャンブルに依存してしまったように、私も彼に依存し、抜け出せなくなっていた。


昔から、そうだった。
私は自分に自信がなかった、だから自然と彼氏を自分と錯覚し、それを自信に繋げていた。
だから、依存する。
こんなにも素敵な人と付き合えている自分は素晴らしいと、自信を錯覚する。

それは、よくないことだと。
本当によくないことだと。

多くの人から言われた「別れて正解」という言葉も、
彼を否定されたことが辛かったというのももちろんあったが、
自分の「自信」を傷つけられた気持ちになっていたのだろう。

そして、今。
私は、恋愛をすることをやめた。

今は自分に自信をつけるよう葛藤している。

たまに寂しくなって、新たに出会いを探そうとするが、同じ結果を呼ぶぞと自分に言い聞かせてやめている。
何より、まだ彼への気持ちも消え去っていないし。。。

私自身も彼と同じように「自分自身」と向き合う必要があることに気づかされた。
気づかせてくれた彼には感謝しかない。

だから、別れた直後はしんどかったけど、彼との付き合って別れるまでの期間は本当に良い経験だったと思えるようになった。


これからは、恋愛で手に入れる自信ではなくて、いろんなことに挑戦して「本物の自信」を手に入れたいと思っている。

彼も、前を向いて頑張ってくれていることを願って。


【ひとこと】
お読みいただきありがとうございました。
前を向くために書き始めたものでしたが、途中思い出すのが苦しくなりました。
また戻りたいな〜〜なんて。
でも、今度は復縁を申し出られても断ると思います。
私がもっと自立して、彼も自立した時が、本当に付き合っても良いときだと考えているので。
その時が来るまで、今はいろんなことに挑戦して、学んで、自信をつけて素敵な女性になりたいと思います。

拙い文章でしたが、お読みいただきありがとうございました。

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