英語で学ぶダンマパダ③
7.嵐が弱い木を倒すように、快楽の追求のために生きている人、感覚を制御できず食事も不摂生で、怠惰で散漫な人をマーラは圧倒する。
8.嵐が岩山に勝てないように、不浄を瞑想して生きる人、感覚を制御し食事を控えめにし、信仰と真剣な努力に満ちた人をマーラは決して圧倒できない。
重要な言葉:Mara
この言葉はパーリ語だと"māra"で仏教の経典に登場する悪魔のことです。一般的に煩悩の象徴として出現し、ブッダをはじめ仏弟子たちを苦しめます。
重要な言葉:impurities
この言葉はパーリ語だと"asubha"で「不浄」"meditating on the impurities"で不浄観という瞑想法を意味します。不浄観とはテーラワーダの瞑想法の一つで、身体を不浄のものとして観察し、自身の体に対する執着や、他者の身体に対する欲望を抑制する狙いがあります。
仏教実践の基本を簡潔に説いた名句
この二つの偈(げ)は、普通の人間の人生と、仏教の実践をする人間の人生を簡潔に描いています。7の偈の逆を行うこと、すなわち8の偈に描かれたように、快楽を抑制し、感覚を制御し、食事を控え、勤勉に修行に励み、気づきを保ち集中に努めることが仏教の実践となります。
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