反応しない事は悪いことなのか_

反応しないことは悪いことなのか?

最近は、会社の行事や飲み会などにあまり参加しない
という方が増えています。

そしてそんな人たちのことを
付き合いが悪い!反応が悪い!と言って変な目で見る人もいます。
私はこれにとても違和感を感じています。

確かに態度悪く断ったり
まったく参加しないというのは言われても仕方ない部分もあります。

しかし、参加しないという人たちにもそれなりの理由があるということを
少し想像してほしいです。

参加しない人たち
これは若い方に限ってのことではないのです。

出来るだけ会社の人や気の合わない人とは
一緒に居たくないという人が増えているのです。

もちろんストレスを感じたくないということが原因でもあるようですが
果たして原因はそれだけなのでしょうか?

《その原因はそれだけではない!》

会社の行事や飲み会にあまり参加しないという方は
人間関係が苦手、ストレスといった理由だけでそうなっているのでしょうか。

それが原因という方ももちろんいるでしょうが
中には、ちょっと違う考え方の人もいるのです。

《自分を成長させるための時間》

飲み会などに参加する時間が勿体ないと感じている人が多いのも事実です。
本当はお酒を飲むことが好きで
飲み会などにも参加したいときもあるけど
急にその時間が無駄に感じてしまうことがあるのです。

これはいったいどうしてでしょう。

《何も知らないという恐怖》

少し私の経験を書きたいと思います。
私は一度、命にかかわるような病気をしました。

社会復帰すら危ないかもと言われるほどで
病院のICUに入る程でした。
そのICUのベッドの上で私は病気ではなく違うことを考えて
急に怖くなりました

こう考えてしまったのです。
「このまま死んでいたら世の中のこと何も知らないで終わっていた・・・」
それから恐怖はどんどん大きくなっていきました。

○家族に何も残してない・・・
○自分の実力を試してない・・・
○まだまだ美味しいもの食べたい・・・
○まだまだ楽しいことあるはず・・・

こう考えると自分の生活の時間を

○無駄なことに使いたくない!
○成長する時間に使いたい!

という気持ちが自然と湧き上がってきました。

人の命はいつ終わるか分からない。
このまま何も知らないまま終わっていいのか?

こう考えると、恐怖と同時に
知識欲というか、知識を得たいという感情が込み上げてきました。

そして退院後にまず始めたのが「読書」でした。

《本を読み漁る日々》

退院して読書するようになってからというもの
本を読みまくりました。

ビジネス書、専門書、小説など
あらゆるジャンルを読みまくりました。

それで安心したかったんだと思います。
知識を得ているということに安心感を感じるようになっていたのです。

私の場合は命がけということもあり
少し異常なほど読んでいました。
本も買いまくって奥さんを困らせました。

そのおかげで今でも読書習慣は定着しています。
落ち着いて本を読んでいます。乱読ですが(笑)

《自分の時間を大切にするということ》

本を読みだしてからというもの
本を読むという時間を生活の中で確保しなければいけなくなりました。

本を読む時間を何とか捻出するために
無駄な時間というものを徹底的に省くような生活になっていくのです。

そしてある日会社の飲み会に参加した時に感じてしまったのです。
この時間が無駄だという事を。

もちろん飲み会は無駄なことばかりではないです。
社内の情報収集など大切なことも沢山あります。

私が参加した、その飲み会の内容が悪かった。
人の文句、会社の文句、愚痴のオンパレードだったのです。

なんの成長も感じられない時間だったのです。

それからというもの
飲み会に参加することが苦痛となってきました。

本を読んで知識を高める時間と
飲み会の時間というものを天秤にかけるようになってしまったのです。

自分の時間を確保したいという気持ちが勝っており
もちろん飲み会に行くわけもなく
家に帰って本を読む、勉強するという日々になっていったのです。

《読書だけでなくなった》

自分時間では読書が多くを占めていますが
もちろんそれだけではありません。

本を読む以外にも
絵を描いたり、高校数学を勉強したり
体を鍛えたり、家族と過ごしたり
時間を有効に使うということが
私の中で最も優先されることになっていったのです。

部屋に閉じこもっているわけではありません。
外に出て、自分の成長が期待できる事には喜んで時間を割くようになったのです。

《違う世界が見えてきた》

こうなってくるとますます会社の飲み会などから
気持ちが離れていきます。

気持ちが離れて行くというか
それに費やす時間が無くなってしまうのです。

お酒も、成長し合える仲間と飲むようになり
家族と飲むようになり

これまでの自分を取り巻く環境が大きく変わっていきます。

しかも、その環境の方がストレスも少なく
笑顔が増えたのです。
これは奥さんも感じていました。
最近、よく笑うようになったねと言われました。

病気になる前の状況よりも
自分自身が満足できる環境へと変化していきました。

ただ1つ会社での評価は下がる事があります。
飲み会に参加しなくなった
付き合いが悪くなったという理由で
身に覚えのない噂や人間性を勝手に作られます。

おそらく愚痴の飲み会で人の噂話をして
その人のイメージを勝手に膨らませているのだと思います。

《反応しないということ》

この状態になると、会社で色々嫌なことを言われても
気にならなくなります。

これが【反応しない】ということです。
正確に言うと反応出来なくなります。
やりたい事や夢を叶える方法の事で頭の中が一杯になります。
無視するということではありません。

必要以上に反応して
イライラしたり、感情的になったりしなくなるということです。

もちろん仕事は言われたこと以上にこなします。
それが自分の成長だからです。

《反応しないことは悪いことなのか?》

会社の中などで態度が悪い。
ルールを守らないという事があればそれは悪いと思います。

しかし、自分の時間を確保するために
ある程度の付き合い方を制限している人たちの中には
私がこれまでに書いたことと同じような感覚の人も
いるということを考えてほしいです。

心の中では、参加しなきゃいけないかなぁ
と思っていても。
自分に与えられた時間がいつ終わるか分からない
時間は限られたものなんだということを分からされた人は
どうしても自分の時間というものを優先してしまうのです。

これは悪いことなのでしょうか?
自分の時間を確保した結果、精神的にも安定し
家族との関係も悪くなく、生活も出来ている。

私もお酒を飲んだりすることは大好きです。

しかし、どうしても愚痴ばかりの飲み会には参加したくない。
時には愚痴を聞くことも勉強だと言われるかもしれませんが

こういった考え方の人もいるということを
分かっていてほしいのです。
酒を飲みたくないのではありません。
お酒を飲む環境が変わったのです。

この考え方が正しいと言っているのではありません。
そういう人がいるという事を分かって欲しいのです。

反応しない人の中には
心の中にもっともっと熱い感情や目標を持っている人もいるのです。

反応しない人間が必ずしも
冷めてクールな人間ではない。
人間関係を無駄だと考えている人間ではないという事を分かって欲しい。

これが愚痴だと言われそうですが(笑)

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