どこぞの

◆a2XYB4mfao やる夫は第I次世界大戦を生き残りたいようですの作者です しばらく適当に短編で修行してます

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祓い下げの品part1

影もすっかり伸び切った頃、シャッターが半分降りた見窄らしい古物屋の奥で、湯呑2つだけ乗せたカウンター越しに男が二人話し込んでいた。 「美味いお茶だね。何年物だい?」  椅子に座っている手前の男が、空になった湯呑を奥の男に差し出した。手前の男は客で、奥の男は店主らしかった。 「緑茶に何年物も何もありませんよ。ただの新茶ですよ、静岡茶。」  湯呑を受け取った店主は慣れた手付きで、茶を注ぎ直した。店主から湯呑を満足そうに受け取った男は、口を開いた。 「どうだい、商売の方は。相変わら