【きれはし83】漫才 森七菜

A「突然なんだけど、好きな女優さんっている?」

B「突然だね。うーん、ちょっとパッとは思いつかないかな」

A「そっか。でも俺はすごく好きな女優さんがいるんだよね」

B「でもの使い方微妙に間違ってる気がするけど。へえ、誰なの?」

A「森なななさんっていうんだけど」

B「いや一個多いわ。名前間違ってるから」

A「あ、森六菜さんか」

B「あーそこじゃない。確かに何が一個多いか言わなかった俺も悪いか。ちょっとまた間違ってるから、数字一つ足して?」

A「え、森六菜よん?」

B「そこ数字の”さん”じゃなかっただろ!やばい正しい名前分かんなくなってきたんだけど」

A「林六菜よん、だよね」

B「おい勝手に木一本抜くな!こっちは訳分かんなくなってんだから!戻せ!」

A「ごめんごめん、林六菜よん木、ね」

B「いや元あった場所に植え直せ!どんどん原型無くなってきてるから!」

A「あ、木箸六菜よん木、だっけ?」

B「おい次は木を加工して箸作ってんじゃねえか!頼むから余計なことすんな!」

A「オッケーじゃあもう一旦フラットな状態に戻すために野焼きするわ」

B「えもう何言ってんの?頭おかしくなりそう」

A「火火六火よん火」

B「うわ、植物が全部燃えた!これもうどうなるんだよ!」

A「この後は数字だけ残るから、」

B「残るから?」

A「焼け野原六よん」

B「うわー!焼け野原に昔のニンテンドーのゲーム機が置いてある、何これ!」

B「…じゃなくて森七菜(もりなな)だよ!」

A「森七菜か」

B「そうだよ!訳分かんないことしやがって。やっと抜け出せたわ。この変なからくりから」

B「てか、俺も思い出した。好きな女優さん」

A「あ、ほんと?誰?」

B「おのののののかさんっていうんだけど」

A「やばい、仕返しされる」

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