【きれはし102】漫才 京都

A「この前ハードモードで京都に行ってきたんだけどさ」

B「お前やめとけよー。京都はノーマルでさえ相当難しいのに」

A「そうなんだよ。散々な目に遭ったからちょっとその時の話してもいい?」

B「ああ、いいよ」

A「まず新幹線で京都に向かったんだけど、京都駅に着いた途端駅員に持ってたマーブルチョコ没収されて、」

B「ハードだなー。景観に厳しすぎるからちょっとでもカラフルだとアウトなんだ」

A「まあしょうがないと思って、雨降ってたから雨宿りがてらカフェに入ったんだけど、」

B「うん」

A「しばらくゆっくりしてたら店員に”ぶぶ漬けでもどうどす?”って言われて、」

B「あ、嫌味のやつじゃん」

A「で店員の方見たらドス持ってて、厨房の方には液体の入った巨大な瓶が準備してあって、」

B「ハードだなー。”帰れ”通り越して”ドスで刺してホルマリン漬けにしてやろうか”って意味なんだ」

A「ヤバい!と思って急いで店を出て空見上げたら虹が架かってたんだけど、」

B「雨止んだんだ、良かったね」

A「配色が黒、鼠色、灰色、鈍色、鉛色、オフホワイト、白の7色なんだよ」

B「ハードだなー。てかよく見分けられたな」

A「で虹眺めてたら“落としましたよー”って声かけられて、」

B「あっ、親切な人もいるんだね」

A「振り向いたら忍者が俺めがけてクナイ投げてきてて、」

B「ハードだなー。落とすって命のことだったんだ」

A「命からがら嵐山の方まで逃げたんだけど、」

B「だいぶ逃げたね」

A「そしたら山が真ん中からパカっと割れて、ラスボスのめちゃくちゃデカい山村紅葉が現れたんだよ」

B「ハードだなー。勝てる気しないもん」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?