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アーマードコア6考察:1「時をかける少女」

時として皆さん。「STV」と呼ばれる人物をご存知だろうか。AC6ストーリー内に出てきたあの人だ。え、何?覚えてない?

しょうがないなあ。

ほいコレ。見覚えありません?
まあ収集要素なんで見覚えないのも当然ですね。

まあ彼(?)なんですが、非常に謎が深く、彼について考察していきます。
(ここではSTVは「彼」として扱いますが、「彼女」の可能性もあります)
(本記事では、あえて顔をかくすSTVとアイビスの日に巻き込まれたSTKは同一人物として扱います。後々解説します)

時をかけるオッサン(?)

さて、STVの画稿についてひとつずつ解説して行こう。
彼はAI画家が大量にいる世界で、数少ない巨匠だ。
人物を含めた風景像を描く彼の作品は、1部の人々の心を掴んで離さないらしい。
作中で確認できる作品は7つで、なんとその風景の全てが作中にて確認できる人物である。
どういうことだろう。と思った人もいるので解決していこう。

まず、1つめの画稿だ。こちらをご確認頂こう。

本人のメモも確認できる通り、軍服を着たなにかの会議中の奥に偉そうなおじいちゃんが座っているのだ。

我々は、この組織を知っている。

おじいちゃんがトップ。
可愛らしい女性が1名。
軍服のようなものを着ている。

これは、まさにルビコン解放戦線の特徴ではなかろうか

ルビコン解放戦線は、奥にすわるボケた爺さんがトップに座り、その他もろもろが奮起して戦争している組織だ。
おじいさんの前に座る、可愛らしい女性…彼女こそ、リトル・ツィィーではなかろうか?

しかし、こちらの画稿では矛盾した情報が表示されている。

アイビスの日に巻き込まれ、死亡したとされる、半世紀前の巨匠「STK」の遺稿

さて、ここで彼の描いた作品を見ていこう。

遺稿.技研の研究風景

1.ルビコン解放戦線の軍務会議
2.RaDの技術者
3.レッドガンの戯れ
4.ヴェスパーのインタビュー拒否
5.暗殺者の会合
6.レイヴンとブランチの会話


もう既に時系列がおかしい。

「アイビスの火」によって滅んだ技研。
「アイビスの火」によって産まれたルビコン解放戦線

このふたつが、同時に存在しているのだ。

さらに、この画稿には共通する事が1つある。

それは、プレイヤーと関わりのあるキャラクターが必ず描写されているという点だ

1.サム・ドルマヤン(ツィィー)
2.???
3.レッドガンのナンバーズ
4.ヴェスパーズ
5.???
6.レイヴンオペレーター&キング&シャトルルーズ
遺稿.???

このように、いくつか不明だが関わった人々が必ず描写されているのだ。
ともなれば、STVはアイビスの火から逃れたと考えるのが自然なのだろう。

しかし、そうもいかない。

アイビスの火から逃れたのはたった1名。
彼の名は、ハンドラー・ウォルター。
実際に記載があり、彼は木星に飛んだおかげで助かっている。

ウォルターという記載はないが、C兵器を知っているのは「灰被り」の人物のみなので、ここではウォルターと仮定させて頂く。

ここには「私一人だけでいい」と書かれているが、実際はそうではない。

47時間という短い時間で、彼は何人逃すことが出来たのだろうか。
オーバーシアーに残っている「友人達」というのは、なぜ、存命ではないのか。その他の記載がない時点で、おかしな事になっている。

気づくことがある人々もいるだろう。
そう。

灰被りなど、ウォルター以外存在すること自体ありえない、という事である。

星を丸ごと焼き尽くすレベルの炎が星から吹き出し、星系を汚染し尽くしたというのに、都合よく人間が生き残れる訳がないのだ。
C兵器はまだわかる。耐熱機構を備えていたり、硬さも異常だったりと、その可能性はゼロではないのだ。

しかし人間が生き残ることが出来うるのか?出来たとしても、ルビコン解放戦線やドーザーが成り立つレベルの数で生き残っているのか?

そうなるとRaDのトップである、シンディ・カーラも存在がおかしいのだ。
なぜお前は生き残ってオーバーシアーをやっているんだ?

STVが現代の情報を描くのも。
カーラが灰被りを名乗るのも、全て矛盾している。さらに、この情報を見てもらおう。

この画像は、先程も見せた画稿2だ。
画稿2といえば、RaDの技術者がテーマ。

つまり、法則性に乗っ取れば、シンディ・カーラが映っているはずなのだ。
ここに移る女性は、ただ1人。
機体の上に座る、うら若き女性だ。

まあ言いたいことはわかると思うがお付き合い頂こう。

時系列こわれちゃう!!!

シンディ・カーラは「若い女」と表記されていることが確認される。

この情報や写真から予測できる年齢は20後半~30後半だ。

40~50なら、こんな衛生観念がボロボロなところで見た目上若くなる事はありえない。

つまり、アイビスの火から生き残ったわけが無い年齢だ。

ともなれば、祖母がアイビスの火に巻き込まれた可能性や、母がアイビスの火の生き残りの考える方が自然だろう。
なるほど、これで解決ですね。カーラのケツもでかいケツですねってな!!!

そうはならない。

何故、と思う方は今までの話を思い出して欲しい。何故、STVの話をしたのか。
何故、今回のタイトルは時をかける少女なのか。

…STVの画稿は、1~6まで、明らかに未来のものを描いている。
半世紀前に「巨匠」呼ばれるほど、年齢を重ねたであろう人物が、半世紀後のキャラクター達を描いているのだ。

ここから予測できる可能性は、ただ1つ。

彼は、未来へとタイムスリップした可能性があるのだ。

3週目、「賽は投げられた」エンドを確認した人は覚えがあるだろう。

コーラルリリースをした際に見える情報だ。

バスキュラープラントがバコバコン!と凹んでから


ブラックホールのようなものが生成され、コーラルリリースがなされる。
というか、実際これブラックホールなのだ。

ブラックホールが生まれる条件はご存知だろうか?
まあ端折って言うと、「質量が一定密度に過剰に集まると、ブラックホールになる」のだ。

まあ地球もビー玉程度に圧縮したらブラックホールになると考えて欲しい。

ブラックホールの中は、時間の流れが極度に遅くなり、中にいるものと外にいるものでは、極端に時間の流れが違うという話がある。

つまり、コーラルは自己増殖によってブラックホールを生じさせることが出来るのであれば。

自己増殖するエネルギーが、指数関数的に増え続けているのであれば。

コーラル飽和時代であった、技研の時代に。

「アイビスの火」が起こる数分前に。

極小のブラックホールが、どこかで生まれていてもおかしくないのでは無いか?

よって、私はここに提唱する。

STVとカーラは
「コーラルによって発生したブラックホール」
に吸い込まれたタイムトラベラーだ。


そのブラックホールが「アイビスの火」によって、発生源であるコーラルが星ごと焼き払われたことにより消滅したなら

文字通り、突如として現れるのでは無いだろうか。

仮にホワイトホールが存在するのなら、そこから放り出されでもおかしくない。
出てきた時期はバラバラであれ、何人かはそれで生き残って、出てきた可能性はある。
それこそ、50年後の世界に、半世紀後に、「灰被り」として現れてもおかしくない。

その証拠を、お見せしよう。


1枚目の名前の分からない彼女と、2枚目の暫定カーラ。
メガネをかけている特徴と服装が非常に似通っていないだろうか?
そして、1枚目の彼女がカーラという決定的な証拠がある。それが、コレだ。

第2助手後からも借りることにしよう。
あれはおもちゃを作るのが得意だったはず。

本作でおもちゃのような兵器を作ることに定評のあるRaD。一見バカげているが、性能はシャレにならんバケモンぞろいだ。
彼女は今でも、おもちゃを作っているのだ。


昔から変わらず、ずっと。
彼女がウォルターの体を心配するのは、親心からなのだ。
そして、それと同時に自ずと見えてくる物がある。

それは、STKとSTVは同一人物ということ。

このゲームは、ひとつの資料から拾える情報が統一されている。
ナガイ教授の記録は「ルビコンの火に至るまで」がテーマだ。
ドルマヤンの記録は、「エア以外のコーラルの声」がテーマ。

であれば、STKとSTVも統一された情報と考えるべきなのが自然ではないか?
同じ方向を向いた情報と考えれば、「2枚目カーラに見覚えがある」というのも納得できる。

では、フロムがこの情報に込めたものはなんだろうか?

1.「キャラクターの顔」
これは最も一般的に当てはまるが、矛盾がある。
それは5の暗殺者の会合だ。
プレイヤーにわざわざノーザークというマイナーキャラや、暗殺者を伝える必要が無い。
よって、ナシ。

2.「世界観の裏付け」
大雑把すぎる。かつ、それは際ほどの物にも当てはまる。
よって、ナシ

3.「灰被りの考察誘導」
やはり、これが一番考えられるだろう。
理由はある。
それは、STVとSTKは同一人物と態々暗に示し、あえてカーラを2度登場させているところだ。
STKとSTVが同一人物と誘導し、タイムトラベルしたのでは無いかという結論に至らせるための情報ログなのではないか?

何より、「遺稿」はミッションの性質上、最後に拾えるようになっている。
STVの情報を渡しておいて、全くの別人であるSTKの情報を、指向性まで寄せて渡す必要性がないという話だ。
因みに、最も一番最初に拾えるのは、海越えより『2.Radの技術者』で、最後に拾えるのが『技研の研究風景』
トドメと言わんばかりに2週目以降限定にて「5.暗殺者の会合」を回収できる。

遺稿と、RaDは双方共、シンディ・カーラが写っている絵なのだ。

そして、急に5で全く知らないキャラが出てくる。

おそらくこれを回収した後に襲ってくる暗殺者がこの絵の本人なのだが、ピンと来ないキャラを、「知ってるキャラの情報」に載せるだろうか?

STVが「旅をしている絵を書いて、キャラクターの素顔を描きたいのだろうな」とプレイヤーに思わせておく壮大な前フリであり、カモフラージュ。
実際は、STKの遺作によって、時系列と真意に気づいたプレイヤーを驚かせる為のものなのだ。

証拠として、遺作はマップ構造上わかりやすい位置に配置されている。
フロムさんこの情報はどうしても見て欲しかったんやろなって。

最後に、この絵たちの時系列を整理してみよう。

1.ルビコン解放戦線の軍務会議
2.RaDの技術者
3.レッドガンの戯れ
4.ヴェスパーのインタビュー拒否
5.暗殺者の会合
6.レイヴンとブランチの会話

ではなかったのだ。

1.技研の研究風景(アイビスの火、発生)
2.レイヴンとブランチの会話(惑星封鎖機構からコーラルの情報を持ち出す前のブリーフィング)
3.暗殺者の会合(RaDに逃げ込んだ借金男が逃げる前)
4.ヴェスパーのインタビュー拒否(戦争直前)
5.レッドガンの戯れ(戦争直前)
6.RaDの技術者(戦争中)
7.ルビコン解放戦線の軍事会議(戦争中)

ということだったのだ。
殆ど逆とはたまげたなぁ。

つまり、STVは今もどこかで生きているし、なんなら我々は既に遭遇していて、絵を書かれている可能性がある。

では。結論だ。

つまりカーラは勝気なメガネ姉御肌美人の大人のお姉さんということだ!!!!!!!!!

お前ら!!!!喜べ!!!!!おっ○い盛り盛りの美女の絵が肯定されるということだ!!!!!!!!!!!!

やったー!!!!!!!!!!!!

次回は決めていません。何かわかったら話すつもりです。

それでは、また次回。


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