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なぜ学校でICTによる効率化はできないのか

教師の過重労働が問題になっています。そこにICTが導入されましたが、教師の労働時間はあまり変わる様子がありません。今回は、なぜICTが導入されたのに、業務が効率化できていないかについて考えます。

現在の状況

小学6年生の僕からすると、むしろ教師の業務時間はふえているのではないかと感じます。
実際、急激なICTの導入によって、講習等が増え、更にICTの準備も必要だったりと、さらに業務が増えていっているように見られました。特に、一部は効率化できそうな丸つけに食事時間を少し削って宿題の丸つけをしている時もありました。
ICTの導入によって業務を軽減できる…はずですが、実際、変わっていません。その理由について次は考えていきたいと思います。

教師とICT

では、実際どうして業務の軽減ができていないのでしょうか。
結論から言うと、

使えば便利な物を、上手に使えずに、かえって負担になる

これが現実だと思います。その理由は以下の通りです。

1.中途半端な講習

まずは、「学校による中途半端な講習」です。
Microsoft Wordを例にしてみましょう。箇条書きの「●」は、手動でやれば1つずつ打たないといけませんが、箇条書きボタンを押せばすぐに全ての段落に挿入されます。このような「スマートな方法」を知らない教師がとても多いです。それゆえに、「もっとスマートにできる作業」を「遅くて負担になる方法」で行い、「結局労働時間が長くなる」ということがあるのではないでしょうか。そして、ICTが進まない理由はここではないのでしょうか。
他にはこの様な場合もあります。
今のアナログ状況→新しいICTが導入される→表面上の機能は使っているが、奥にある便利機能は知らない→結局アナログから脱却できない
…ということもあります。しっかりとそのICTの全容を知って、最大限活用していくことが大切です。

2.電子機器が得意でない年代

これが1番の理由だと考えます。何よりも、教師の年代が電子機器に弱いのです。大体40〜50代ぐらいが多い教師は、次の様な理由でデジタルを諦める事例が多いです。

  • 壊れたら困る

  • 何が起こるかわからない

  • 教えてもらっていない

  • コンピューターウイルス感染の恐れがある

  • データが漏れ出す危険性がある

  • 許可が必要

特に、「電子機器がどうなるか分からない」という人が多い様に感じます。
ただ、実際、そんな1クリックでパソコンやシステムが破損するなんてことはそうそうありません。むしろ、最近のパソコン詐欺はそれを使ったものがとても多いです。
その悪影響をうける例が「クラウド」のことです。Google drive等のデータクラウドソフトでデータを送ろうとすると、「情報漏れの危険性があるのでCDで送ってほしい」と言われることがよくあると聞きます。確かに、業務員による情報漏洩の可能性は否めませんが、普通に送信したところで情報が漏洩していたら今頃は全てのパソコンの個人情報が丸出しです。下手にウイルス等を怖がったところで、悪人の思う壺です。
大切なのは、「合理的に」考えて、「正しく恐れ」、「試していく」ことでICTによる業務の効率化が進むのではないでしょうか。

急速な導入の先に

新型コロナウイルスにより、急速な導入がされたICT。ですが、数年経ってから、その副作用が出てきました。

1.意外とパソコンが脆い

1つ目は、意外にパソコンが脆いということです。周りのゴムが外れたり、プラスチックがちょっと欠けたり。小学生の使い方に問題があるのかもしれませんが、それでも脆い。GIGAスクールのPCはどれも正直安物ばかりなので、これは当然かもしれません。
(ちなみに、友達でキーボードのキートップが外れ、現在進行形でその修理が1年ぐらい帰ってこないことがありました。パソコンは予備を使っています。だいじょうぶかな…?

2.デジタル教科書が使えない

2つ目は、デジタル教科書が使えないということです。
オンライン授業用として導入されたデジタル教科書ですが、結局使うことはなく、ブックマークの奥底に眠っていました。
最近、ようやく存在が思い出され、授業で使用しようとすると、
「このアカウントは使用できません。ライセンスを更新してください」
という趣旨のメッセージが表示されました。管理の教師に聞いてみると、「デジタル教科書は1~2年契約で、それを更新しなかったので使えなくなった」という推測を述べていました。2023~2024年は2021年に契約してから約2、3年になるので、契約切れを起こす学校が増えるかもしれません。

まとめ

この様な事が今の学校では起きています。せめて、中途半端な導入をするのではなく、するか、しないかの二択で考える方がいいと思います。
日本の労働時間は少しずつ減ってはいますが、相変わらず長いままです。ICTを効率よく使用することで、もっともっと楽に仕事をできるようにしてみませんか。


今回の後半はワイヤレスキーボードで入力しました。僕はスマホよりパソコン好きなので、こっちの方が打ちやすかったです。
最近ゲームエンジンのUnityを始めました。ゲーム起動時の「Made with Unity」がそういう意味だったのか…ということと、ゲーム作りの大変さを知りました。

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