エアプについてちょっと理解ができた話

主にゲーム界隈で、流行りジャンルが生まれるたびに「エアプ」について学級会が開かれる。

直近だと某モンスターを捕まえたり戦ったりするゲームで炎上していたのが記憶に新しいが、私はエアプなのに好き、という気持ちがまるで分からなかった。

ところが、最近私自身があるキャラクターを好きになってしまった。エアプなのに。

彼はラップバトルを行うサラリーマンなのだが、pixivで二次創作漫画を読みめちゃくちゃ性癖に刺さったのがきっかけで好きになった。
刺さる漫画に出会い、その後pixivの海で関連作品を見まくったが、彼の曲は一回しか聞いていない。ドラマCDも聞いていない。ラップという音楽、また作品の世界観について関心がもてなかったのだ。
(私個人がたまたま共感できなかっただけで決して作品自体を否定したいわけではない)

そこで考えた結果、私はあくまで彼のもっている「属性」が好きなだけで、彼のことが好きなわけではないようだと分かった。
自分より年上のサラリーマン。
目にひどいクマのある社畜、悲観主義。
心の中ではキレている。口が悪い。
幼馴染を気遣う優しい一面もある。
外面はよくそこそこ上手くやっていくことができる(二次創作を見た限りでは)
私はそんな属性たちにまんまと惹かれてしまった。

しかし、惹かれたとはいえ私は彼のことを知ろうとせずここまで来てしまっている。推しだとか好きだなんて言うのは大変おこがましい話だ。

本当に好きならきちんと原作を履修するべきという考えにはもちろん同意しているが、
おそらく「エアプだけど好き勢」は、キャラクター個人を愛しているわけではなくキャラの持つ属性が好みにハマっているだけなのでは……思考がちょっと分かってきた気がする、というお話でした。

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