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USCPA挫折・撤退の要因5つを解説!


USCPAの試験は簡単な試験ではありませんが、決して難しい試験でもありません。

それではなぜ、USCPA試験から挫折・撤退してしまう人がいるのでしょうか。


USCPA試験の挫折・撤退の理由として、5つ要因を解説します。



1.試験の難易度


USCPA試験から挫折・撤退することになる要因として、試験の難易度が挙げられます。


USCPA試験の合格率は高いので、難易度が低いと誤解したまま学習を始めてしまう人が多いです。

実際は難しくはありませんが、簡単ではありません。


また、USCPA試験は会計や監査の専門知識に加え、英語力も求められます。

USCPA試験の問題は、基本的な問題が多く、日本語で教材を見ても難しくは見えません。

ですが、当たり前ですが英語で出題されますし、難しい英語は使われないとは言え、大量の英文が読める英語力がUSCPA試験では必要となります。


つまり、難易度が低いと誤解してしまうことが原因です。

最初から正しく難易度を理解していればいいのですが、実際は違ったわけです。

想像以上に難しく感じて「自分にはUSCPAは無理!」と挫折し、撤退することになってしまいます。


USCPAに必要な英語力と会計知識については、こちらで解説しています。



2.時間的制約


USCPA試験から挫折・撤退することになる要因として、時間的制約も挙げられます。


日本の公認会計士受験生と異なり、USCPA受験生は勉強に専念する人は少ないです。

多くのUSCPA受験生は、仕事をしながら勉強をしていくことになります。


これは、実際にやってみると分かりますが、かなりきついです!

どこも、働きながらUSCPAの学習をしましたが、学習を始めてから合格するまでの1年間は、毎日ひどく寝不足になりました。

平日は2時間勉強するのが精いっぱいで、週末は遊びに行かず10時間勉強するという生活をすることになりました。

1年間だけと決め、その間は上司・同僚・恋人の理解を得て、USCPA最優先で頑張れましたが、最優先できない事情の人もいるでしょう。


つまり、仕事や家庭との両立が難しく、十分な学習時間が確保できなくなってしまうことが原因です。

十分な学習時間が確保できないと、学習期間が長期化します。

そうなると、モチベーション維持が困難になったり、環境の変化により学習の継続が困難となり、撤退につながる可能性が高まります。


USCPAの勉強と仕事を両立する方法は、こちらで解説しています。



3.適性の問題


さらに、USCPA試験から挫折・撤退することになる要因として、適性の問題も挙げられます。


実は、USCPAの学習を進める中で、USCPA試験が自分に合わないと気づく人もいます。

早い人は1ヶ月も経たないうちに、USCPAの前段階の英文会計入門の段階でそう思う人がいます。


会計の学習がつまらなく感じたり、英語が実は苦手だったと気が付いたりします。

難しくてもおもしろいと感じれば勉強自体は続くのですが、興味がなければ勉強するモチベーションがなくなります。


FAR(財務会計)まではよくても、AUD(監査論)やREG(税法・ビジネス法)に興味がもてなかったりします。

特にAUDで沼ってしまうと、適性がないと考え撤退してしまう人が増えます。


英語が苦手でもUSCPA試験に挑戦していいかは、こちらで解説しています。



4.経済的負担


USCPA試験から挫折・撤退することになる要因としては、経済的負担も大きいものです。


USCPA試験は受験できる日が多いです。

再受験が容易なため受験回数が増え、受験料の負担が大きくなります。

回数が増えるとしても、受験料が安価ならいいのですが、1回の受験料は10万円ほどと高額です(米ドルでの支払いなので、円ドルレートで変動します)。

よって、USCPAの総費用は、合格できずに再受験が増えれば増えるほど、10万円単位で増えていき、経済的負担が大きくなります。


一番大事なのは、自分に合ったUSCPA予備校を選び、短期合格・一発合格を目指すことです。

USCPA予備校の徹底比較 失敗しない選び方は、こちらで解説しています。



5.将来のキャリアプラン


USCPA試験から挫折・撤退することになる要因として、最後に将来のキャリアプランも挙げておきます。


USCPA試験の学習をしているうちに、他の資格の方が自分のキャリアに必要だったとUSCPA資格の必要性を再考し始める方がいます。

また、例えば海外赴任を目指してUSCPA試験の学習を始めたが、合格前に海外赴任が実現してしまったなど、資格自体を取る必要(モチベーション)がなくなった方もいます。


途中で自分以外の要因でUSCPA資格の取得が自分にとってのベストではないということになったのならば仕方がないでしょう。

ですが、将来のキャリアを最初からよく考えておけば避けられた場合もあります。


最初に、USCPA試験のことを調べるだけではなく、USCPA試験合格後のキャリアパスについても調べておく必要があります。

その助けとなるのは、転職エージェントに相談し、USCPAであればどのような求人があるのかを確認しておくことです。

USCPA向け転職エージェント 失敗しない選び方は、こちらで解説しています。



まとめ:USCPA試験から挫折・撤退しないためには


USCPA試験から挫折・撤退することになる要因として、以下の5つを解説しました。

  1. 試験の難易度

  2. 時間的制約

  3. 適性の問題

  4. 経済的負担

  5. 将来のキャリアプラン

撤退しても将来再挑戦する可能性もありますので、前向きに一時撤退することを考えてもいいでしょう。


とはいえ、USCPA試験から挫折・撤退することにならないのが一番いいです。

挫折しないためには、USCPA試験に挑戦する前に、USCPA試験とキャリアについての情報を十分に入手することです。


USCPA試験とキャリアについて詳しくは「USCPAどこのブログ」と『USCPAになりたいと思ったら読む本』を参考にしてください。


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