妄想する男３

この世の中には一体いくつ分からない事があるんだろう。一体いくつのドラマが眠っているんだろうか。ああ、とても興味深いあの事件。実は………といった事実が僕の目からこぼれ落ちているに違いない。驚天動地の思わず胸を熱くするようなものが。僕は、色んな解釈があるといった見方はあまり取りたくない。表から見たのと裏から見たのでは印象が全く異なるのは当たり前だが、だったら裏表両方認識した統一見解を導き出したいのである。
そういう意味では、政治や思想、スポーツの話題なんかより“陰謀論”の真偽の方が案外気になったりするものだ。一番最近だと大谷翔平の裏カジノ関与有無が一種の“陰謀論”であった。ワクチン接種の是非も正にそれだし、ロシアウクライナ戦争におけるアメリカ悪玉論だって人によっては“陰謀論”と映るのだ。
しかし、以上の何よりも僕の頭の片隅でくすぶり続けていたのは1985年に起きた「日本航空123便墜落事故」であった。これは何かあるとずっと思ってきた。圧力隔壁の破損が原因で墜落したんだという公式発表であったが、僕は全然信じていない。テープレコーダーが全部公開されていない事だけとってもおかしいし、生存者が全然表に顔を出さないのはなんとも不気味ではないか。
僕だって毎日毎日“陰謀論”で頭を一杯にするほど能天気ではないが、先日ジャーナリストAがこの件に言及しているのをたまたま聞いたんだ。Aの説は“陰謀論”の説の中でも一番強烈な説で、自衛隊が撃ち落としたんだ説を唱えていた。Aが昔からこの説を言っていたのは知っていた。Aの政治的スタンスは所謂左翼で、それは別に構わないんだが、自称保守に論戦を挑むも何時も劣勢に立つ様なかませ犬的プロレス政治役者を演じている様に見えたので、僕の印象は当時からあまりよろしくなかった。説の強烈さと相まってAを信じるには足りなかったのである。先日、また聞き直してみたが、自衛隊がやったという動機は全く示せていない。そこまで言うなら動機を言えよと思う。日本人は歴史上大量虐殺をやった事のない民族なんだ（見て見ぬ振りはやった事があっても）。疑うなら機体を設計したボーイング社の方が先ではないか。
日本は軍用機をアメリカから購入している。ジャーナリストBの話では、アメリカ製軍用機はブラックボックスになっていて、いざとなるとアメリカからの設定一つで自由に動かせなくなるんだそうだ。この仕組みが当時から旅客機に適用されていても何らおかしくない。圧力隔壁に限らず、機体のあらゆる部分が遠隔操作で勝手に爆発するのではないか。自衛隊のミサイルをぶつけるよりよっぽど確実じゃないか。万が一外して、街中に着弾したらえらい事だぞ。それに、123便と追尾する自衛隊機を何人が目撃するかも分からない上、全て口封じするのは不可能である。遠隔操作（123便のラジコン化）の方が安全だし、テープレコーダーから聞こえた「Uncontrol！」発言も納得出来る上、その割に長時間飛行出来た事実とも辻褄が合う。
そして肝心の動機だが、アメリカ側から見て面白くない人物が搭乗していたのではないか。Windowsに先んじてOSを開発しつつあった日本人研究チームが搭乗していたという噂を聞いた事がある。
今日、頭の中を垂れ流そうと思ったのには理由がある。信頼するBがAの自説に釣られて、この件に関するアメリカと自衛隊の関与を初めて仄めかしたからである。主犯がアメリカだとしても、日本の手助けが無ければ絶対に成功しないと僕も思うからだ。
米軍機が撃ち落としたという説だったら捨て切れない。冷酷に追っかけ回しターゲットを確実にロックオンして撃ち落とせたろう。マスコミがテレビで取り上げる目撃者なるものは仕込んでおけば問題ない。そうして機体は単体で飛んでいたとする説を世論の既定路線にしてしまえば、最悪目撃者がたれ込んでも黙殺してしまえばいい。奇跡的に延命した乗客を無慈悲に焼き殺したとするAの墜落後の見解も主犯が自衛隊ではなくてアメリカだったら頷ける。元々邪魔な一部の乗客を消したかった訳だし。但し皆んな黙っているとは想像以上の腰抜けじゃないか。誰か一人でも出て来いよ。
123便とセットでジャニーズ事件を話題に持ち出したのは、当時の首相が可愛い男の子好きでそれをネタにアメリカから揺すられていたと言いたかったのだろう。Bも中〇根には亡くなる直前まで冷たかったしな。
最後はあの有名な言葉で閉めたいと思う。
「これは（もう日本）だめかもわからんね」