妄想する男2

俺は今、世紀の茶番劇に出くわしているんだ。誰か同意してくれる人はいるだろうか。何処が茶番劇なんだって?
あらゆる事がだよ。
よく目を凝らして見てみると色々と滑稽に見えてくるんだ。皆んな同じ様に目を見開いてて生きているんだが、人によって見えるものと見えないものが異なるらしい。変わり者ってのは何処にもいるんだな。俺はどうやらその部類らしい。偉そうな書きっぷりと思うかもしれないし、事実偉そうな書き方をしているとも思う。正直誇らしい気持ちがないとは言えないし、事実ちょっと人とは違った目線を持っていると言えるんだが、そのぶん普通の事が出来ないんだ。
おっと弱気になっちゃいけない。こんな風にものの分かった様な反省を事前にちらつかせる奴が嫌いなんだ。自虐を前もって挟んで来る奴は危ない。後でとんでもない持論を披露されて知らぬ間に飲まされてしまうぞ。これは詐欺師の手口である!
俺はなりたくてなった変わり者ではないんだが、世の中には変わり者になりたくて演じている奴が居るらしい。こんな馬鹿な話があるか!自分を侮辱されているみたいで大変な嫌悪感を覚える。このタイプは、俺よりもずっとニヒルであり、あらゆる事が真剣にぶつかって行くに値しないものと思っているのかもしれないと俺は分析している。根っからの役者で、全てにおいて歌舞かないと気が収まらないんだろう。ただし、常に擬態という衣を被っているので、自分は演じる事が好きなだけなんだという本性に気付いていないと思われる。自分に嘘をつき続けるとその内に全く本心が分からない鈍感な人間になってしまうんだ。皆んなも気を付けた方が良いぞ。連中は擬態していると言ったが、対象は様々である。変わり者に擬態している事もあれば、ある思想集団の中の一員として擬態している事もある。連中は形から入って行くのが好きなだけあって、唯物論者である事が特徴だ。これ一つだけ覚えて帰ってもらっても十分なくらいだぞ。なんだか小難しい理論や用語に拘っているし、兎に角、形ある分かり易いものを振りかざすんだ。連中はなんでも真似られるものと安易に考えているからいけない。それだから俺に鼻を明かされてしまうんだ。連中にとって演じる事は仕事であり、食い扶持でもあるらしい(但しそんな職業が本当に世の中に存在するか世間知らずの自分には大きな謎である)。確かに、オレオレ詐欺をやって儲けて捕まる奴よりは上等な演者であり詐欺師とも言えるんだが、そろそろ自分の本性に目を向けたらどうだ。役者を脱して、そろそろ自分の意志で歩いてみたらどうだろう。唯物論者である限り、決して一流の役者にはなれない(トーマスマンの「詐欺師フェーリクス・クルルの告白」がそれを証明している)。演じたい衝動を人を騙す為ではなく世の中に役立てる為に消費すべきである。その方がもっと楽しいのだ。それを知らないだけなんだ。
茶番劇に話を戻そう。以上の様な、恥知らずが飽きもせず何回も何回もチャンネル桜という政治系YouTubeチャンネルに現れ、その内に居辛くなって穴を捲くって出て行くパターンが後を絶たない。
水島社長ほどのキレ者が分からない筈はないんだが、そこに俺との価値観の違い、懐の大きさの問題がある。皆んな日本人なんだ家族なんだという発想である。
おっと今日は飲みに行く約束があったんだ!世紀とは大袈裟過ぎる題名だった!でも今日は時間がないんだ…これにて失礼する。

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