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読書記録📚「マイクロスパイ・アンサンブル」


伊坂幸太郎ワールド炸裂しすぎていました!

【ざっくり内容】

2、3ページごとに場面が変わり、
⇆社会人なりたての平凡男のエピソード
⇆マイクロスパイとして働き始めた小人男
の章が交互に構成されています。

平凡男はことあるごとに猪苗代湖に訪れ、そのたびに不思議なことに遭遇します。

小人男がスパイをしている世界は、
蝉が乗り物になったり、いきなり壁が現れたり不思議な現状が起こります。

猪苗代湖で起こる不思議な現象は、実は、平凡男と深い関係になっていくあの人が引き起こしていたのです。

バラバラだと思っていた二つの世界は、なぞの扉を境にだんだんと繋がっていき、最後は互いの世界が重なり合って感じるお話です。



【感想】

読み進めていくうちに、つい前半部分を読み返したくなっちゃうこと間違いなし!
実際、「5年目」の章あたりで、本の表紙を見返すと、
「これかぁぁぁぁあ!!」
となぜか納得いってしまいました。

あとがきを読んでわかったのですが、この本はもともと猪苗代湖で本当にあったライブに来るお客さんへのサプライズとして書き下ろされた短編小説でした。
それが、2年目、3年目…と増えていくにつれて、本にすることになったそう。

著者の遊び心と、お客さんを喜ばせたいというサービス精神にほっこりです☺️
猪苗代湖に行ったらきっと、「なぞの扉」🚪のことを思い出してしまいそうです。

また、不可思議な世界の中にも、著者のメッセージも潜んでいて、とても面白かったです!

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浮遊霊として、みんなの幸せのために動いてくれてる存在がいるよ

対立し合う人同士でも、共通点があるだけで場が和むよ

正解は一つだけではないよ、あらゆる見方ができるよ

「ハッピーな世界」を願うだけでもハッピーじゃん


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会社員の悩みなんて吹き飛びそうなメッセージ性溢れる小説でした📖
伊坂幸太郎さんの本は、今までに3冊読んだことがありますが、いちばん好きかもしれない本でした♬


【書籍情報】

著者:伊坂幸太郎
出版:幻冬舎
ISBN:978-5-344-03915-5
価格:1300円+税(単行本)
      1158円(Amazon kindle)
      0円(オーディブル無料体験)

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@suji0books

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