見出し画像

ほーむぺーじってやっぱ必要?その2

求人広告でベストなのは、それを目にした求職者が「これは自分のことを探しているのではないか」と錯覚するほど、ピンポイントで条件を提示することです。

そのためには、あなたの会社がほしい人材の条件が具体的になっていなければピンポイント求人は作れません。


でも多くの人手不足で苦しむ建設会社の本音は「経験者が欲しいけど、未経験者でも構わないからとにかく人が欲しい」ではないでしょうか。

そのため、よく見られるダメ求人のように1つの求人広告で作業員と重機オペレーターなど複数の業種、さらには経験者も未経験者も同時に募集することになってしまうことになるのでしょう。
これではピンポイントとはほど遠いですね。

ここでまず言いたいのは下回りの作業員と重機オペが欲しい場合は作業員を募集する広告と重機オペを募集する広告を別に作りましょうということです。


経験者と未経験者も分けるべき

つぎに経験者と未経験者についてです。
例えば重機オペレーターの経験者が欲しい、でも未経験者でも育てていくつもりがあるというなら、できれば求人広告は経験者募集用と未経験者募集用の2つを用意したいところです。


なぜなら同じ業種でも経験者と未経験者に伝えるメッセージや条件は全く別のものになるはずだからです。


経験者には高待遇をアピールしたいでしょう。
一方、未経験者には将来性をアピールしたいのではないですか。
でもそれを1つの広告でやってしまうと、読む側に混乱が発生します。

おれの給料っていくら?という混乱

わかりやすく【給与】を例に出してみましょう。
経験者と未経験者を同時に募集する広告の給与の項目で、以下のようものをみかけることがあります。

月額250,000〜450,000円


これだと未経験者は自分の場合は給料が25万円なのだろう、と想像がつくかもしれませんが、経験者からすれば「自分が25万円ということはないと思うが、かといって40万円はなさそう。35万円くらい?」と混乱します。


面接のときに聞いてくれればいいと思うかもしれませんが、それでは遅いのです。

職人は知人からの紹介で転職することが多いですが、その場合は経営者と面接する前に給与が提示されている場合がほとんどです。


『いまの日当が15,000円?ウチは16,000円以上は出すからさ、一回、面接にきて話きかせてよ』という具合です。
面接にいくまで給与がわからないというのでは、回りくどく、面倒に感じてしまうでしょう。


そこで広告を出す時点で「経験者だけを募集する内容」で作成すれば、たとえば給与に関して以下のようにできます。

月額400,000〜450,000円

これなら、少なくとも月額40万円以上はもらえるのだと理解できます。
もちろん経験やスキル、保持する資格によって上下するのは当たり前ですので、その点はアピール欄などに記載すれば問題ありません。

コツとしては、給与額の幅を大きくしないことです。
最少額と最大額の幅が月額5万円以内にしておくことで、広告をみた求職者を無駄に不安にさせることを減らせることができるでしょう。

では以下ならどうでしょうか。

【経験者】月額400,000〜450,000円
【未経験者】月額250,000円

これなら問題ないように見えます。
でも未経験者はどう感じるでしょうか。

頑張れば自分も月額40万円以上もらえるってことか!でも未経験の自分が、どうすれば経験者と同じ待遇を受けることができるようになるのだろうか・・・。


どんな資格を取り、何年経験を重ねれば経験者の給与を貰えるのだろう。
例えば3年後にはどれくらいの待遇なのか?やはり10年はかかるのだろうか?知りたいことは次々出てきます。

できればその点をふまえた将来性を広告の説明欄に書きたいところですが、スペースには限りがあります。


しかも未経験者への説明だけではなく、経験者へのアピールもしなくてはいけません。その結果、経験者と未経験者が知りたいことを伝えきれない残念な広告の出来上がりです。

だからやっぱり自社ホームページ(求人用サイト)が必要

疑問に対して十分に答えられていない時点でその求人広告は失敗です。
求職者はあなたの会社の求人広告を読むことをやめ、別の会社の求人広告へと目を移すのです。

『そんなこと言ったって、広告には文字数制限ってのがあるって知ってる?そんなにたくさん書くスペースは無いんだよ?』

その通り。
この記事で書いたことを求人誌や求人サイトで実行するのは現実的ではありません。
掲載費用もたくさんかかりますし、文字数の限られたスペースでは伝えきれないことでしょう。


だから掲載スペースに制限がない自社ホームページ(求人用サイト)が必要なのです。


広告では自社ホームページ(求人用サイト)へ誘導することを優先し、誘導した先のサイトで十分に説明すればよいのです。
そんなに凝った作りのサイトにする必要はありません。
見た目はシンプルで構わないので、求職者の目線で「きっとこういうことが知りたいのだろう」という項目を説明しすぎなくらいに書きましょう。文字数制限はないのですから!

ただ、注意が必要です。
求人広告には絶対に書いてはいけないNGワードがあります。
また、ぜひ書いてほしいキラーワードもあります。
そのあたりをちょっとだけ別の記事で書きたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?