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じじいは、なぜ待てないのか?(2)

■どっちがいい?
 
死刑囚「私は天国に行けるのでしょうか?
それとも地獄?」
 
神父「安心しなさい 
どちらもいいところですよ」
 
死刑囚「天国はいいところとわかるけれど
地獄はどうして?」
 
神父「そこはけっして寂しいところではないのです」
 
死刑囚「なぜ?」
 
神父「あなたの仲間たちが、あなたが来るのを
首を長くして待ってます」
 
 
この地球上には72億人の人間が暮らしているといいます。そして今まで死んだ人の累計は、1080億人というデータもあります。生まれては死に、また死んでは生まれの繰り返し。もし死んだ人がゾンビのように街を歩いているとしたら、まわりは死人だらけですね(汗)。さて、ジョークにあるように死んで仮に地獄に落ちたとしても自分一人だけではない、友達がいっぱいいるのだったら安心だよなあ、と思ってしまいます。一人で(死ぬとはどういうことか?)をいくら考えても寂しい限り。私はやはり、心許せる人と死を語り合っていた方が心強いですね。
 
昔、「天国いいとこ一度はおいで♪」という歌が流行りました。でもそこがほんとうに、いいとこかどうかは誰にもわからない。(「帰ってきたヨッパライ」、ザ・フォーク・クルセイダーズ)。モンテーニューがエセーで述べています「死刑の宣告を受けた者が、その最後に向かって走り、処刑を急がせ、急き立てるのは、覚悟ができてするのではなく、死を考える暇をのぞきたいからするのである。死んでいることがつらいのではなくて、死ぬことが辛いのである」(エセー、第二巻第十三章より)

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