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希望の見つけ方(21):小さなこと

モノゴトがうまくいかなくなると
いらいらしたり怒ったり
ストレス溜めたりあせったり…
 
そんなとき
あなたの抱えているものが大き過ぎるのかも
 
そんなとき
今できる小さなことから始めればよい
 
もっとゆったりとした気分で
前に進んでいけるよ
 
「朝起きて、今日は大発見をするんだ!という意気込みで研究室に通うことはありません」。新型コロナワクチンの開発でノーベル賞を受賞したカタリン・カリコ氏の言葉です(2023年)。彼女はこうも語っています。「その日の小さな目標を決める、小さな目標が継続の原動力となる」。
 
私は長い間、いろんな企業でカイゼン活動の導入を手伝ってきました。カイカクではありません。カイゼンです。カイゼンとは「小さな工夫」と呼んでいます。世界的に有名なのはカイゼン(KAIZEN)という日本語なのです。良い会社には(もっと良くしたい!)というカイゼンの空気がみなぎっています。自分ができる範囲の小さなことから始める。その意味では職場はカイゼンの宝庫です。
 
小さなことの積み重ねが大事なんて、もうわかってるよ!いうくらい親や先生から言われ続けていたことです。いっぽうで、小さなことでも、やり続けるための涙ぐましいまでの工夫がなされてきました。たとえば夏休みのラジオ体操。ハンコを押してもらったり、シールを貼ってもらったりしたことを覚えていませんか。私も幼い頃、ハンコをもらうのが楽しみでラジオ体操に通ったものです。ハンコもシールも小さなことをやり続けるための工夫です。
 
多くの人が作成しているTo Do List。私も朝イチバンで今日やるべき作業などを全部リストアップします。でもモチベーションという意味で大事にしているのは(終わったぞ)のサイン。私は一本の棒を引きます。たとえば、「書類Aの作成」という項目を無事やり終えたら、「書類Aお作成」というふうに。この終わったぞ、のサインが小さな達成感を生んで気持ち良いのです。そして弾みをつけて次の項目に移ります。
 
どんなにちっぽけなことでも、日々小さな進歩が見られれば、そのことが背中を押してくれます。私たちは、モノゴトがうまくいかなくなると、あせりや怒りなどのストレスにとらわれがち。そんなとき問題が大き過ぎるのかも知れません。大きなことを分解して、すぐ取り組めるよう小さなことにしてしまえば、もっとゆったりとした気持ちで前に進んでいけます。
 
 
◎カイゼンひとくち英語
It’s the small progress that keeps you going!
小さな進歩がやる気をくれるんだよね。
 

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