見出し画像

原点から考えよう

写真を整理しているうちに、探していた大事な一枚が見つかりました。大昔の白黒写真です。それはわたしの子供時代、瀬戸内海の直島(なおしま)に暮らしていた頃のもの。女の子3人、男の子4人が並んで写っています。みんな弾けんばかりの笑顔。海あり山ありの自然に抱かれ、毎日時間を忘れて遊んでいたものです。

そこで思うのです。自分という人間を探るのに、子供の頃を思い出してみてはどうでしょうか。自分は、なにに夢中だったのだろうか?なにに悲しみ、なにを喜んでいたのか?途中で大事なものを忘れてこなかったろうか?

カナダの精神科医エリック・バーン(1910~1970)は、「人生脚本」という概念を提唱したことで有名です。人は、幼い頃に世界と自分との関係を理解しようとして、自らの人生の脚本を書く、というのです。ずいぶんと幼い頃から、人生の方向性が決定づけられる、という理論です。すると自分を活かす道は、これからどうしようか、より、これまでどうだったか、を探るのが有効なのかもしれません。

今年3月(2020年)、コロナウィルス感染症に伴う肺炎で、コメディアンの志村けんが亡くなりましたね。わたしと同じ年で、応援していたのにショッキングなニュースでした。彼の「ひーちゃん」というオバアチャンコントには家族で爆笑したものです。

志村のコメディアンとしての原点は、父親との関係だったそうです。彼の父は教育者で、非常に厳格な人でした。食事のときも重苦しい雰囲気だったけれど、テレビで漫才や落語を観ていたときだけは例外だったといいます。父親は声を出して笑いました。志村は、その体験からお笑い芸人の世界に憧れを抱くようになったといいます。

人には、過去に将来を決定づけるなんらかの体験があります。振り返るのは、現在及び未来のためです。もっともっと自分らしく生きる。そのために原点を振り返ってみる。楽しい作業ですよ。


◎英語de元気ing
Go back to your origin and start again!
キミの原点に戻って再スタートしてみないか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?