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新しい出発のために

わたしの好きな英語表現に“Fresh Start”があります。在米18年の長女に聞くと、「先入観なしに再出発する」というような意味合いで使うそうです。なにもない真っ白なところからスタートする。だからフレッシュというのですね。過去の事情に囚(とら)われず、自由で晴れ晴れとした気持ちで前に進む。Fresh Startには、そんな爽やかな響きがあります。

でも、困難に直面している人にとってのフレッシュ・スタートはなかなか難しい。
「東日本大震災の被災地では、多くの中小企業の経営者が震災前の状況に戻そうとしましたが、それは自分を苦しくするだけです」と語るのはNPO法人「蜘蛛の糸」の理事長、佐藤久男氏。(日経ビジネス2020.09.28.より)

この法人は、中小企業の自殺者を食い止めようと18年前に立ち上げられたもの。近年、全国の自殺者数は減少傾向にあるものの、新型コロナウィルスの感染拡大により、再び急増するのではないかと佐藤理事長は心配しています。

「経営者は、経営不振や倒産を自分が無能だからと1人で自分を攻めてしまいがち。視野が狭まり、判断力が低下して自死を選んでしまう。だから、今の状況は決してあなたの責任ではないと伝え、安心してもらうことが第一歩となります」ともいいます。

そこで、わたしたちは今までの仕事や暮らしをなつかしむより、今からのことに希望を見つけていく姿勢が問われています。とはいえ、新しい出発は大げさに考えてしまうと体が動きません。だからほんの身近な小さなことから始めてみるのです。

そのために役に立つ発想法があります。わたしが練習発想と呼んでいるものです。(あっこれいいなあ!ちょっとやってみようかな)ということに、気軽に挑戦し練習してみる。本番と思うと気が重い。練習と思うと気が楽だ。初めは下手が当たり前。でも練習しているうちにだんだん上手くなる。

実は、現在わたしはZOOMを練習しています。IT関連に関してはまったく疎いわたしは、人に教えてもらいながら少しずつしか進めません。それでも講演家として、これからの新しい出発をめざしているのです。


◎英語de元気ing
It’s time to make a fresh start!
さあ、新しい心で新しい出発だ!


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