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希望の見つけ方(26)深める

知りたいことが
サッとわかって
サッと忘れてしまう
 
静かなところではじめて
深く思ってみてはじめて
見えてくるものがあるというのに
 
今日もまた私たちは
スマホでなにかを探すのに忙しい
 
今や知りたい知識や情報は、すぐにインターネットから収集できる時代です。
あのタレントはいくつになったの?も検索すればすぐわかっちゃう。そうかあ年のわりには元気だね~とか…。そしてそのことはすぐに忘れてしまう。とても便利な世の中になったものです。でも、なんだかこわい。深く思う、ことがなくなっている。
 
私たちの耳や目には、しょっちゅうなんらかの情報が入っています。まるで池にひっきりなしに大量の水が流れ込んでいるよう。きれいに澄んでいる水もあれば、汚く濁っている水もあります。池の容量に限りがあるとすれば、やがて満杯になって洪水を起こすことでしょう。
 
目の前の情報のあれこれに忙しくしていると、静かに考えたり、念じたり、祈ったりすることがなくってきます。あのアインシュタインがいうには「人生で最も美しくて深遠な経験は神秘を感じることです」。デジタル化は、神秘を感じるゆとりを現代人から奪っているのかも知れません。
 
人間の祈りについて、遺伝子工学の権威の故村上和雄氏が興味深い事例を
紹介しています。アメリカの心臓患者393人による実験。他人に祈られた患者は、そうでない患者より人工呼吸器、抗生物質、透析の使用率が少ないことが分かったそうです。しかも西海岸にあるこの病院に近いグループからの祈りも、遠く離れた東海岸からの祈りも同様に効果があったといいます。そしてこれらの患者は祈られていることすら知らなかったそうです。(「人は何のために祈るか」より)。
 
人間の祈りについて、インターネットで調べればそれなりの回答は得られることでしょう。でもそれは単に知識レベルだけでしょう。科学の常識や人智を遥かに超えた大きな存在のことを、村上氏は偉大なるなにか…「サムシング・グレイト」と呼んでいるのです。私は、いつどこにいてもサムシング・グレイトを感じるセンサーを磨いていたいと願っています。
 
ところで私は、休みの日には仕事の本は読みません。全く異なるジャンルの本を開きます。思いを広げ深めるための日と決めています。そして一章ごとに本を閉じて(さて俺はどう考えるか?)の時間をとります。思いを深めるための私なりのささやかな工夫です。
 
 
◎カイゼンひとくち英語
Have your way to deepen your thoughts.
思いを深める工夫をしてみない?
 

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