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土居豊の文芸批評

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土居豊の文芸批評 作家・土居豊が「文芸批評」として各種ジャンルの作品を批評します。 不定期に掲載。 マガジンとしてまとめる記事は、有料記事です。同じテーマの批評をまとめ読みがで…
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2024年4月の記事一覧

土居豊の文芸批評 映画編ノーラン監督・アカデミー賞作品『オッペンハイマー』〜男の嫉妬、やっかみ、恨みのこわさ

土居豊の文芸批評 映画編 ノーラン監督・アカデミー賞作品『オッペンハイマー』〜男の嫉妬、やっかみ、恨みのこわさ (1)『オッペンハイマー』は「逆・アメリカンドリーム」映画 映画『オッペンハイマー』で、ノーラン監督はアカデミー賞を総なめにした。必見の映画ではあるが、相当体力と気力が必要なのも確かで、みんなにおすすめするのはちょっとためらう。また、科学的・歴史的予備知識は、たくさんあればあった方が楽しめることも、間違いない。20世紀の科学史や、第二次大戦史に興味があれば、絶対

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土居豊の文芸批評 特別編【(追悼)小川国夫没後16年、今の若い人に薦める小川作品】

土居豊の文芸批評 特別編 【(追悼)小川国夫没後16年、今の若い人に薦める小川作品】 小川国夫が亡くなって、4月8日ではや16年。 昨年の没後15年での特集が、各文芸誌で何も行われなかったことからも、いわゆる東京の文壇(もはや存在しないともいわれるが)での、小川国夫の扱いは忘却にさしかかったと思える。昨年、生誕100年の遠藤周作と司馬遼太郎は、テレビでも特集されたり、出版界でも大いに盛り上げていたからだ。 だが、私が思うに、近現代日本文学の20世紀作家の中で、これからも息長

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