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ドイツで誕生日を迎えたら

今日は子供の誕生日会を開きました。子供の誕生日会をやった後、親として嬉しいことの一つとして、行事の一つが終わった解放感があります。

ええ、何かと大変なのです。

というわけで、この機に誕生日会について紹介します。ドイツに住む人はすぐにこの文化の洗礼を受けますよ!



私が知っている日本の誕生日


私は昭和50年代生まれなのですが、誕生日会という言葉が日常にあったのは小学生の時まで。大学生の時にバイト先で、先輩の家では今でも家族で誕生日を祝い、全員で誕生日の歌を歌って蝋燭を吹き消す、と聞いて「へー!!!!」と思ったのを今でも覚えています。でも、バイト仲間が「ミズホちゃんのところはそうするんだって!」と私に教えてくれたところから話題になったことを考えると、それが当時の平均的家庭像ではなかったということのはず。


ドイツの誕生日のありかた

ところかわってドイツ。ドイツにきて面食らったことの一つが、誕生日。子供は別として、誕生日会をアレンジするのは誕生日を迎える本人。外食であれば、費用は誕生日を迎える本人負担です。祝ってもらい、プレゼントくらいはもらうわけですが、あくまで本人の労なくしては成立しません

「わざわざ人を呼び出して誕生日会なんて・・・」という人もいます。でも、そこまでしない人でも期待されるのが、所属する団体にケーキやお菓子をふるまうこと。

幼稚園の場合

私はそんなことは知らず、子供が幼稚園に入った時に、「今日誕生日でしたよね?明日はお菓子を持ってきてください」と幼稚園の先生にそっと耳打ちされました。本来は誕生日のその日に持ってくることが常識なのですが、極東から来たお母さんはそんなこと寝耳に水でした。

学校の場合

所属する団体の最初に幼稚園を挙げましたが、学校も同様です。遠足でもなんでもないのにお菓子を持っていくことが許されます。これは教室で、先生仕切りのもとにクラスメイト全員に配られます。

簡単に食べられるということでマフィンを用意する家庭が多いですが、市販の袋菓子を配る家もあります。ナイフで切らないと食べられないようなケーキを持ってくる家もあるそうで、なんでもありですね。

日本ならばアレルギーがある子供に配慮して一切何も配ってはいけないといわれることも多いでしょうが、大丈夫です。先生がそういう子のために、小麦アレルギーでもナッツアレルギーでもムスリムでも卵アレルギーでもグルテンアレルギーでも食べられるお菓子を引き出しに常備しているんだそうです。

勤め人の場合

日本でこれをやる人がいたら結構面白がられると思うのですが、ドイツの人は大人になったら会社に「ぼくお誕生日なんだ」とケーキを持ってきます。もちろん義務ではないので誰しもやるというわけではありませんが、管理職になると部下がカードを用意していたりもするので、「そういうことしたくない派」で通すのは難しそう。必ずしもケーキである必要はなく、パンとハムとチーズなど、休憩時間に食べられる軽食を用意したりのアレンジも可。

プライベートでは

所属団体で自らお誕生日を申請して祝ってもらうのみならず、子供はもとより大人も誕生日会をします。大人度があがるほどに親戚をよぶことになり、招待から場所のセッティングから料理の準備から来客がいる間のおもてなしまで、まぁ大変。そういうのが好きな人や得意な人はいいかもしれませんが、そうでもないけれど誕生日をそっとやり過ごせないような人に関しては、周りが大変。

よばれる側だって大変です。ドイツ人と国際結婚をする人、ここは覚悟しておいたほうがいいです。日本人との結婚で、義理の兄の誕生日、義理の妹の誕生日、義理の母親の誕生日、義理の父親の誕生日、義理の叔母の誕生日・・・といちいち招待されてケーキを囲んで半日談笑するファミリーというのは稀だと思いますが、ドイツだと普通にあります。

個人的見解

行間からにじみ出てしまっていると思いますが、結局私にとってお誕生日会にいい印象がありません。とにもかくにも面倒で、「それ本当に必要?」と思っています。家で盛大に祝う人が近所にいると、夜遅くまでパーティを開かれて眠れなかったりも。

そういえば、一昨日の夜に隣家の庭で若者が集まって深夜まで音楽をかけてうるさかったのも、誕生日会だったのかもしれません。今年は9月末にしては雨も降らず温かい週だったけれど、これが誕生日会ならば、来年は雨が降ってくれますように・・・。祝ってもいいけど、屋内でどうぞ。

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