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ドラクエのモブキャラは油断している

このままではあなたの物語は永遠に始まらない。



ドラゴンクエスト3が再びリメイクされ発売がきまりましたね。

ドラクエ好きだわ〜

DQ3が発売されたのは1988/2/10
36年も昔です。

TVゲームの中の大冒険にワクワクしたモノですが、
子供ながらに違和感を覚える事がたくさんありました。

なぜこの人(モブキャラ)は、毎回同じ事を言うのだろう。
なぜこの人は毎日同じところに居るんだろう。
なぜこの人は毎回同じところを歩くのだろう。

なぜこの人たちは街から出て『闘わない』のだろう。

ゲームという目線では元も子もない話ではあるが、
『人生はドラクエだ』という堀井雄二先生のお言葉にもあるように、

現実世界に当てはめると似たような環境も人間もたくさん居るなぁと思うのです。


小銭で魔王倒せると思うなよ

DQ3はあなた(主人公)が王様に会って魔王退治命じられるところから始まります。

その際の王様からの餞別が、

  • 50G

  • こんぼう2本

  • ひのきのぼう

  • たびびとのふく

です。

『勇者よ、さぁ行くのだ!』
じゃねぇよ!

って思った勇者たちも多数おられたのでは。

16歳の少年になんということをさせるのか。

なんなら城の兵士全部だせ!軍を貸せ!
と思ったかもしれない。

追加で3人の仲間を連れて野に出るには心許ない。

会社で考えたらITエンジニアにWindows10端末8GBメモリ、Intel i5の事務系PCを渡すようなモノなのだ。

物足りない。
闘えない。

こんなの、単なる「まな板」やないか。

ほんとはアレでしょ?
魔王退治に行かせる勇者ってたくさんいてみんなにいいモノあげたら予算的に困るのでしょう?

エンジニア勇者には良いPCを渡してあげて欲しい。
ポテンシャルを発揮できない処遇は逆に不公平だ。

今日も僕の会社パソコンからは発熱でファンの悲鳴が聞こえる。


ちなみに余談ですがDQ3の勇者はこれでも歴代ドラクエのなかでも恵まれているほうです。
実は目が覚めた時点で「どうのつるぎ」と「たびびとのふく」を装備している。

DQ1とか装備なし(まっぱ)だし。
DQ7はぬののふくのみです。民間人ですからね。

街や城の中は安全って実は知ってるんだろ?

多くのRPGがそうであるように、
街中では安全で、外に出るとモンスターと出くわす仕様になっています。

街の中ではモブキャラたちが
同じ事を言い、
同じところを歩き、
決して城や街の外には出ません。

そして不平不満を言う。

魔王がくるー(来ないの知ってる)
姫様がー(多分生きてるの知ってる)
増税がー(言うほど納税してないやろ)
賃金がー(それほど働いていないだろ)
物価がー(どれくらい上がったかしってるか?)
裏金がー(いうてお前関係ないやろ)
岸田がー(それはそう)

リスクを取るということができない(やらない)
モブキャラたちは、
それが許されないと思い込んで過ごしている。

そして、街の中、会社の中ならある程度は安心だと油断し切っているんだ。

そんな時代は平成で終わりだ。

これをお読みになっているみなさんのうちで
"会社で"chatGPTを活用して仕事をしている人はどれくらいいるだろうか。
自宅では使ってる、使った事があるという方は多いかもしれない。

これは僕の偏見だが、
『chatGPTを会社で使っていいかわからない』
と言う方も多いのではないか。

そう、調べもせずに。

皆さんが求めているのは『事例』でしょ?
皆さんが嫌うのは『前人未到』でしょ。

だから多くの人は街から出ないモブなのだ。

昭和な会社像の中で永久とも感じる同じことの繰り返し。
けどタイムリープではない以上、
あなたも会社も歳をとるし、
世の中は変わっていく。
変わらないリスクはどんどん高まっていく。

このままではヤヴァイと気づいているんでしょう?
けどその決まった歩みを止められない

そんなに怖いなら、街の外から来た人や、外に出ていく人にちょろっとついて行ってみて外をのぞいて見てはいかがか。

DQ3唯一の民間人キャラは「商人(ビジネスマン)」なのよ?

DQ3はルイーダの酒場と言う場所で仲間と出会ったり別れたりと言うことができます。
そこには、戦士、武闘家、魔法使い、僧侶、商人、遊び人がいて仲間になってくれます。
遊び人はまぁギャグだとして、
「商人」ってなんだ?ってなりませんか。
闘えるとは思えない職種が混じっている。

DQ3においては、「街をつくって栄えさせる」というクエストが出てきます。
未開の地に街を作りたい老人がいて、
そこに商人を一人連れていくと
街が作られ育ち始めます。
大きな街になるといろんな人や物があつまるので、
重要なアイテムも流れてくるかもしれない。。。というクエストです。

DQ3では商人は闘う人として認定されているということ。
闘うのに役にたつということ。
彼は、特技を生かしてまちづくりや経済発展をすることで冒険を推し進めるという大業を成し遂げるのです。

ここにビジネスマンの可能性がみて取れる。
彼は僕らと違ってフリーランスなのだろう。

店番をしていたり、城で働いている兵士は「雇われ」なので街の外にでれない。
闘えない、協力してくれないと位置付けられているのですよ。

実業家、起業家というものには無限可能性があるのかもしれないですね。

さてさて、「雇われ」の身でありながら冒険に出てしまったDQキャラがいます。
それがDQ4の「トルネコ」です。

トルネコは武器屋の店番からスタートします。
すでに家族があり、超若い奥さんのネネと息子がいます。

「よーし、自分の店を持つんだ」と
店を飛び出して、家族を置いて冒険に出てしまいます。

会社員を辞めてブログで稼ぐぞー
みたいなやつに近い思考で心配になったくらいです。

しかし、よくよく振り返るとトルネコはフリーランスのよろず屋として
仕入れから資金調達、王様のオーダーに完璧に応え、
最終的には公式な開店許可をゲットし
都市部に家族ごと引っ越すという偉業を成します。

フリーランスから見事な法人成りです。

やはり、目的を持って街を出るということをしなければ成せないことがあるんです。


あぁ、気づいています。
自分でも何を言っているかわからなくなっています。

いつものことなので、ちゃらへっちゃらです。

僕らはそれを「裏技」と言った

同世代の皆さんはわかってくれると思うが、
僕らの頃をTVゲームというのはまだまだ不具合が多く、
それ自体が「面白い」と思われている風潮があった。
その不具合を使ったプレイを僕らは「裏技」といった。

昨今はIT知識が当たり前になってきたので、それを「バグ」というようになった。

DQ3であれば有名なものは「しあわせのくつ」を使って、パーティの○番目のキャラをある方法で棺桶状態にした状態でモンスターを倒すと、
棺桶のままレベルがなぜか99になってしまうみたいな物があったり、

通常のプレイの範疇で裏技ができる場合がある。

僕らの本業は城の中の兵士であり、表向きは城から出れないし下手なことは言えないし、好きなところにはいけない。
逆にいえばその時間以外は自由なはず。
ゲーム上、プレーヤーの見える範囲では僕らは会社員として働いているのだが、プライベートでどんな顔しててもいいはずだ。
これはバグでもなんでもなく、まさに裏側の技であり唯一の自由の世界でもある。
弊社はそこにも介入があるといえばあるが、真正面から許可を取っていれば問題ない。

会社によっては副業申請ができるところも増えている。
副業がダメだと言いづらい世の中になってきているし、
副業を許すことで会社への貢献を引き込めると会社側が気づいている。

なんなら副業を許さない風潮があると、人が集まらない、アホしか来ないという時代を引き起こす。


兵士をしつつも、外の世界にでる裏技が意外といくらでもあるはず。
城の外でできることも無限にあるだろう。

スポーツも習い事も、本来の業務とは違う可処分時間で実施している物だろうし、会社員という表から見てそれを裏というのであれば、副業や兼業がそれにあたるだろう。

会社員とは別の時間をフリーランスの顔をしていれば、
ルイーダの酒場に登録できるかもしれないよ。


油断をしているモブキャラの皆さん

城のなかで同じことの繰り返しをしていれば安心という皆さん。
そうではない時代が来ました。
世間が、社会が、あなたをモブキャラとして許してくれない時代が来ています。

城が、街が、どんどん壊されていく未来もありえます。

そして僕らは「逃げ切り世代」にはなりえません。

会社の人は「危機感を煽るな」というかもしれません。
とんでもない。
危機感は持って欲しい。

この危機感は
周りが大丈夫かどうかとか
会社の経営はどうなのかとか
一切関係ない。

僕やあなたにとって冒険に出るためのきっかけとなるものだ。


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【あとがき】プレーヤー全員が勇者だというドラクエの謳い文句は半分嘘だ


それはなにかというと、プレーヤーのつもりがあなたや僕自身ががそのルールに縛られて、自分の人生の傍観者になっている場合があるからです。

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