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六将制度がすごいのではない。先にすごい将軍が6人いたのだ

こんばんは。ホワイトデーに自分で作ったチーズケーキが美味しすぎた土井です。

タイトルは漫画「キングダム」で、主人公の信が王騎将軍に「なんで六将になれたのか」と質問した際の王騎将軍の回答です。

制度がすごいのか、その人たちがすごいのか。これって現代でもよくある話だと思うんですよね。

今日はこの「制度ってなんだろうか」「制度が先か、実が先か」という部分を考えてみたいと思います。

制度作りが先か、実が先か

そもそも、実力や実績、実際の力が無いところに制度を作った場合、その制度は機能するのでしょうか。

例えばキングダム内の六将制度は、「戦争の自由」が許可される制度でした。これはこの当時かなり画期的だった、かつ、国の仕組み自体を大きく変える制度だったようです。

前線で将軍が自由にガンガン戦争をするということは、物資や人材の補給が流動的になり、その流動的な補給をおこなえる仕組みを、国として作る必要がある。

かなり大きな制度変更ですが、この意思決定をするには当然判断要素が必要だったと思うんですね。

六将制度における判断材料は「将軍の強さ」だったのではないでしょうか。王騎将軍も言っていましたが、めちゃくちゃ強い将軍が6人いて、その将軍がより力を発揮するためには六将制度が最適だと考えた、と。

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(キングダム 原 泰久)

では、制度は実が伴っていないと作る意味がないのか。

私は、制度が先でもいいと思っています。制度は「型を作ることで持続的な状態作りができる仕組み」だと考えており、実を再現するためのツールだと思います。

良い制度は700年続く。悪い制度は組織を壊す

例えば封建制度は、貢献に対して領地や報酬を与えるという有名な制度です。これは世界では絶対王政の始まり、日本では版籍奉還と廃藩置県の施行により廃止されました。

しかし、日本では封建制度は700年続きました。7世紀も続く制度と考えるとすごいですよね。

他にも、貨幣制度はいまだに続いています。

つまり、良い制度は継続して利用されるということです。持続的な状態作りができる仕組みとしてはとても機能している例でしょう。

一方、状態を壊す悪い制度もあります。

例えばフランスでは、封建制度に代わる形で登場した絶対王政は結果的には市民の反感を買い、フランス革命を引き起こすまでに至りました。

キングダムでも、王という立場にこだわり、国や国民のことは顧みない王弟・成嬌や丞相の竭氏などによる反乱などから見えるように、国政では無く私利私欲を優先できてしまう。そういう人材がはびこってしまう仕組みという意味では、あまりいいものでは無かったのかもしれません。

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(キングダム 原 泰久)

制度としていびつさがあると、関係者の間で亀裂が生まれ、崩壊を招くという歴史上の出来事のひとつの例ではないでしょうか。

良い制度はより発展を促し、悪い制度は腐敗や崩壊を招く。制度はただ制定すればいいものではないということですね。

結局良い制度とはなんなのか

では、より発展を促せる良い制度とはどんなものでしょうか。

私が思う良い制度は「機能が人に依存しない制度」だと思います。

あくまで機能は役割などに付与されるものであり、人によってその機能の作用が大きく変わってしまうものであってはならないと思います。

先に例で出した絶対王政は、王様の人柄や能力によって大きく国が変わるものでありました。

一方、比較できるものでは無いですが、封建制度や貨幣制度は使う人間によって機能と作用が大きくぶれない仕組みがあるのではないでしょうか(詳しくないので違ったらすいません)。

以前の記事でハンターハンターの幻影旅団をご紹介しましたが、あの組織は完全に機能と人材は区別して考えられていました。(実際は団長のクロロに依存しているメンバーもいましたが)

完璧な仕組みや制度は存在しないと思います。しかし、ダメな仕組みや制度は、間違いなく人に依存する仕組みとなっていると思います。

新規事業の立ち上げ時や期間限定のプロジェクトなどで、人に依存する推進をするのは方法として悪くないと思いますが、継続して発展していくための制度である場合、人への依存度は極力排除すべきだと思います。

そして、その制度や仕組みを人が活用し、工夫し、努力し、目的に向かって進んでいく。それこそが物語をより熱く、より深く、そして前に推し進める要素なのではないでしょうか

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