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フィンランドはちょっと先の未来だと思う

昨日聞いた、フィンランドの政治や文化の話にものすごく感銘を受けた。特に感激した部分。


①教育も雇用も、すべての人が福祉の対象という発想

経済が先どまりの昨今、経済がカバーできない部分を福祉で補うという発想。教育も雇用も、住宅政策も家族政策も福祉の対象、すべての人が福祉の対象なんだという再定義が必要なのでは。日本人は、「福祉=弱者向け」と考えてしまいますよね。


②クリエイティブのヒエラルキーが最上位
クリエイティブ社会先進国。学者のリチャード・フロリダは、数学者や俳優、DJ、建築家、デザイナーなどを「スーパークリエイティブコア」とし、弁護士やお医者さんよりも上に格付けしている(詳しくは、『新クリエイティブ資本論〜才能が経済と都市の主役になる』)。
写真は選挙ポスターだが、わかりやすいしオシャレ。誰もが取っつきやすい。クリエイティビティはこうやって生かすべきなんだろう。個人的には、時代の変化にあわせて「デザイン力」がパワーを持つ時代になり、それにはみんな気づいていると思っていたが、そこからより空間的な範囲の「クリエイティブ力」になったのか、という感覚。まさに、『シン・ニホン』に書かれいてた「妄想力」では。アイデアは無くならないし、脳から生み出すことって何よりも尊いものだ。これ聞いたらクリエイター喜ぶだろうな。過去、アイデアは無料とか言わたこともあって「おいおい」って思ってたから。


③政党は自分の意見を代表してくれる、お友達になりたい人
北欧には、階級や仕事、さまざまな利害を考えている政党があり、自分の意見を代表してくれるのはどこの政党だろうかという選択肢が分かりやすい。国会は自分の代表者を送り込むところのはずですが、日本では、自分を代表してくれている政党がない!と感じます。それこそお友だちになれない、朝駅でなんだか避けてしまう、というような。若者党とか北欧党とか、中年党とかフリーランス党とかあったらおもしろいですよね。


ずっとフィンランドや北欧の文化に注目してきていて、素晴らしいなと思っていた。もちろん、それをそのまま日本でするのは環境があまりにも違うため難しい。しかし、「昨今の社会の流れ」は、日本をはじめどの先進国とも同じだし、成熟していく社会に対する「考え方」も似ていて、学ぶべきものがあるんじゃないかなと感じた。
今後は、膨らまない経済に対し、なるべく小さくまとまっていくという発想のようだ。私の理解でいくと、物質主義ではなく、考え方主義。無駄なものはなくす。本当の幸せって何かを追求していくことに答えがあるのではないかと思う。

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