雨と六月とわたし
幼稚園児の穂音さんは、給食で枇杷を食べたのであった。
あのキラキラつるつるした宝石のような種。持って帰って埋めましてね。いや、すぐ埋めたのではないな。宝物入れにしまって、数週間だか数ヶ月経ってから、思い出したように埋めたのであった。なのに、ちゃんと芽が出ました。
実家を改築した際、西から南東へと父が植え替えたのですが、それがまたちゃんと根付きましてね。二階まで届く木になって、実をつけました。一人暮らしをするようになって随分経ってから知ったのですが、父は袋がけをしてくれていたらしいです。とっても小さいし、見た目は悪いけれども、甘かった。
枇杷が大好きです。だから六月が好き。
とんと、植物というものに興味がなかったのだけれど。
お犬と散歩するようになってある日、公園の木に名札が付いているのに気がついて。へええ、と思ったのをきっかけに、楽しくなりました。まことに、人生は何がどう転ぶかわかりませんな。
実家の庭の豊かであったことに、あらためて思い至ります。それが何十年の時を経て開花したのかも。今はマンション住まいなので、ベランダでちまちまと。
この小さな花が大好きです。だから六月が好き。
それにね、今月はお誕生日なのです。蟹座の皆さん、共に祝いましょうぞ。
だから六月が好き。
梅雨だけど、好き。
祝日が一個もないけど、好き。
梅ジュース漬けて、紫蘇ジュース作って、そんな六月が好き。
<ヘッダ画像:pixabay
spainの方のお写真。スペイン語で琵琶は nispero>
「あんこはるかの寄せ書きRADIO」企画の、「#雨と6月とワタシ」への参加希望で書きました! 雨があんまり出てきてないけど、、、よろしくお願いいたします。
あこはるかさん、拝啓あんこぼーろさんの絶妙トーク、いつも楽しみ。今回はどうなるのかしら。
お気持ちありがとうございます。お犬に無添加のオヤツを買ってやります。