見出し画像

犬の『歩きにくい』ってなに?

こんにちは、河内長野市イヌの整体師・トリマーのユンです
『歩きにくい』ってどんな感じか分かりますか?
わかりにくいですよね。

『後ろ足が蹴りにくそう』だとか
『前足が出しにくそう』だとか、歩きやすさや歩きにくさ
のサインはなかなか分かりにくいですよね。

今回はそんな『歩きにくさ』のサインの一例をご紹介
あなたのワンちゃんはどうかな??

歩く動作を解剖してみる

まず人レベルで考えてみましょう
歩く時、皆さんどうしていますか?
①片足を前に出す

②もう片方の足を地面から離す

③その足を前に出す

④もう片方の足を地面から離す
の繰り返しですね。

使う筋肉

どんな動作も筋肉を使っています
歩くときはどこを使っていますか?
超ザックリですが

①の片足を前に出す時
前モモの筋肉が縮む・モモの後ろが伸びる
②のもう片方の足を地面から離す時
モモの後ろが縮む・前モモが伸びる
③その足を前に出す時
前モモの筋肉が縮む・モモの後ろが伸びる
    ・
    ・
    ・
といった感じです。

筋肉は『伸びる』と『縮む』が必ずセット

筋肉が縮むだけでは歩けません
必ずその反対側の筋肉は伸びないと歩けないのです。
伸びないと縮めない
これがポイント!

使う筋肉にコリが出来ると

コリというのは、筋肉の中に筋肉疲労が溜まると
血流が悪くなって固まりのようになり
筋肉が伸び縮みしにくくなります

そのコリが歩くときに使う筋肉に出来た場合
伸びにくい・縮みにくいという現象が起こって
しまうのです。

歩くときにどんな支障が出る?

では、先ほどの歩く動作に使う筋肉に
コリが出来た場合


①の片足を前に出す時
前モモの筋肉が縮む・モモの後ろが伸びる、
ですが、これが『コリ』によって
前モモが縮みたいのにモモの後ろが伸びてくれない!
②のもう片方の足を地面から離す時
モモの後ろが縮む・前モモが伸びる、
ですが、これが『コリ』によって
モモの後ろが縮みたいのに前モモが伸びてくれない!

と、筋肉が全力を出せない状態になります。

つまり、

足を出そうとしても
モモの後ろにコリがあると100%のうちの50%以下しか
前に出せない
足を地面から離そうとしても
前モモにコリがあると100%のうちの50%以下しか
後ろに動かせない

といった風に、足の可動域が狭くなってしまいます。

犬も同じ

以上の原理は、犬もほとんど同じです

前モモがこっていると後ろに足を運びにくいし
後モモがこっていると前に足を出しにくい。

これが前足でも、後ろ足でも起こってしまう。

だから『歩きにくい』

可動域が狭くなる事で

足の動く範囲が狭くなるので
歩幅が狭くなり、ちょこちょこと歩くようになります
そうなると筋肉はどんどん痩せて歩けなくなっていきます。

では、ここから画像で見てみましょう

画像で可動域の変化チェック

before

2021.10.19 JOYくんB

ここで注目してほしいのは『後ろ足』
手前の後ろ足がちょうど地面を蹴る所です

after

2021.10.19 JOYくんA

使う足が違いますが、向こう側の足が後ろに蹴るところです
後方への伸び方が変化した事に気づきましたか?

後ろ足の前モモのコリが無くなって
伸びやすくなった
ので歩幅が広くなった

という現象が整体を通して起こりました。

可動域はみんな一緒じゃない

これは犬種や生まれ持っての遺伝など、
それぞれの個性があります。

これだけ蹴る事が出来ない子ももちろん居ます、
ただ、その子の筋肉が健全な状態を保つ事が出来たら、

ずっと歩きやすいし、お散歩も出来る。

まとめ

歩く時に使う筋肉に『コリ』が出来ると
伸びにくい・縮みにくい筋肉になり
可動域が狭くなることで歩きにくくなる

歩きにくさを予防するには筋肉が柔らかく
伸び縮みしやすい状態にしておく必要があります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?