マイカーで埼玉からロシア・バイカル湖へ(2019) #12 バイカル湖オリホン島
#11の続き
・8/29[16日目(ロシア11日目)]
イルクーツク→オリホン島 晴れ
ユーラシア大陸最西端ロカ岬を目指すH氏と、バイカル湖オリホン島が終点の我々。別れを惜しみながらそれぞれの目的地へ向けイルクーツクを出発。
島への船乗り場まではとても道が良くて快適に進むことができた。
ここは事前情報が得られず乗船方法や料金などが全くわからなかったが、待機していた職員風の男性に訊くとどうやら待っていれば無料で乗ることができるようだ。
10分ほど待つと乗客を乗せた船がやってきて、全員が降りた後すぐ乗船することができた。客室などはなく、車内に居るか開放デッキで景色を眺めて過ごす。本当に車両を載せるためだけに特化した船体だった。
対岸の島には雲海のように雲がかかっておりとても幻想的。写真を撮ったり景色を眺めて過ごす。
島に近づいてくると、とうとうここまで来てしまったんだなぁと感傷にふける。
着岸後すぐに下船。降りたところでバッテリーが上がったという人が助けを求めてきたので、積んでいたケーブルを持って救援に向かった。イルクーツクの大学生とのことで、夏休みを使って遊びに来ていたらしい。英語で会話することができたので充電している間に色々話しを聴くことができた。
無事救援を終え港から出発。昨晩のレストランで聞いた通り、島内の道は延々と洗濯板のようなガタガタ道で30km/hほどしか出すことができない。ドライブレコーダーの衝撃感知音が毎秒鳴るほどで、車が壊れないか心配になるほど。
先の距離が距離が長くあまりにも苦痛なので速度を50km/hほどまで上げると振動がいくらかマシになったのでこの速度を維持することにした。
休憩のため峠道の頂上で車を停めると、さらに歩いて登っていけるところがあった。それを登ってみると島とは思えないほどの広大な風景が広がっており、奄美大島よりも広いというこのオリホン島の大きさを再認識した。
最初の街まで進みキャンプできる場所がないか探していると市街地の手前に海水浴場があり、数組がテントを張ってキャンプしていた。そこを第一候補として良さそうなところが無かったら引き返そうと思いさらに進んでいくことに。
電子地図では道があったので、市街地を抜け数km進んだところ道は轍に変わりそれが無数に分岐していた。そのうちに深い砂道になりスタックしそうだったため諦めて引き返した。この旅行直前に新調した深溝のタイヤがここで威力を発揮してくれた。
結局先ほど見つけた場所まで戻り、先客から少し離れたところでテントを組み立てる。
一通り落ち着いたところで景色を眺めながらコーヒーを飲んだり、夕陽が沈んで星空が見えるまで外でのんびりと過ごした。
日本から半月も掛けてバイカル湖の島までやってきてキャンプをし、そこでのんびりと夕焼けを眺めるなんていままでの人生で一番贅沢な旅かもしれない。一生の思い出に残る一日となった。
宿泊地:オリホン島フジュルの海岸
走行距離:309km
H氏からのメッセージ
イルクーツク市街地
フェリー乗り場まで快走路が続いた。
着た船から全員降りたら乗船するだけ。手続きもなく無料。
10分ほど湖上移動。
島に到着直後、助けを求められ救援を行ったところ。
島内道路始点。とうとう自分の車でこんなところまで来てしまったのかと感慨深くなる。
島とは思えない広大な風景
路面がキャタピラで均されていて振動が激しい
フジュルの市街地
島の最北端まで行きたかったが、スタックしかけて途中で断念。引き返し街の北部にある空港(写真奥側の草原)まで到達したということで往路はここで終了。
湖水浴場のような場所でキャンプをすることにした。先客が数組、市街地も近く割と安全そうな感じだった。
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