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Where is dogooooo × PA3L/Riki Osawa



サウンドコラボレーションについて

全5篇からなる、SF短編「Where is dogooooo」に、5名から楽曲を制作いただき、その楽曲をビジュアライズした作品をNFTとして制作するコラボ企画。

「Where is dogooooo」の詳細はこちらからご覧ください。

Chapter 1  PA3L/Riki Osawa


PA3L(https://twitter.com/pa3l_official)こと大澤さんはすでにアルバムも何枚か出されていて、先日個展も開催されており、音楽、ビデオアート、アートディレクションと幅広くご活躍されているプロ中のプロです。

NFTアートも展開されております。
その洗練された完成度の作品は以下リンクよりご堪能ください。

作品群を見ていただければお分かり頂けるかと思いますが、近未来的な世界観を、ときにアナログに分解して定着していく様子は、すでにChapter 1の世界そのもので、お願いするにこれ以上ない方です。

Solar Apex


statement (PA3L / Riki Osawa)

楽曲をお送りいただき初めて聞いた時、想像していたストレートなテクノサウンドとは違ったので驚きました。
特に冒頭のセンチメンタルな導入部分が、Chapter 1の未来的な世界だけではない、物語の全体の雰囲気を立ち上げてくれるように感じ、序章にふさわしく、まさにイントロであるということを感じました。

キラキラした広い空間から、長い時間をかけた旅を思わせるメロディーに続き、一気に凝縮された金属的な空間へ。

物語は人類が姿を変えて、元の姿を忘れるくらいの遠い未来のお話です。
異形が普通になるくらいの長い葛藤や争いの果て。
ドグーはその忘れ去られそうな過去の姿を模した遺物として、人々の心に残り続けていく。巨大母船「イカスミ」がどこに向かっているのか本作ではまだ描かれていません。

このコラボレーションのタイトルを、「Solar Apex」と名付けさせていただきました。
Solar Apexは太陽向点。
太陽、ひいては太陽を回る私たちも含めた太陽系が進んでいる方向のことです。
日頃私たちは地球が1秒に400m以上の速さで回転していることも、ましてや太陽系が移動していることも実感できませんが、物事は確実にどこかへ進んでいる。
壮大なスケール感を感じさせるこの楽曲と、終わりのような始まりのようなこのChapter 1のストーリをイメージさせるタイトルとしました。


音楽NFTとして


NFTの重要なキーワードは「所有」です。
簡単にコピペ可能なデジタルデータに、ブロックチェーン上で取引履歴を記録することで、資産として唯一性と価値を与えますが、音楽は今までの文化的に多くの人に聴かれることに価値があるため、唯一性を与えることが少し難しく感じます。

私が音楽NFTというものを初めて知ったのは坂本龍一さんのプロジェクトでした。

メロディーの595音を1音ずつデジタル上分割し、NFT化したものです。ビジュアル面として、その1音が含まれる1小節が与えられています。

全体の楽曲としては、NFT上の所有権はなく一人歩きしていく。
この作品もそんな形にすることで、最大限楽曲を広く楽しんでもらいつつ、限られた人だけにたった一つのものとして保有して欲しいと考えました。

今回Chapter 1は、楽曲MVとして一般公開しつつ、
楽曲を10個に分割したものを別途作成いただき、MVの映像も分割し、10個のループ映像として再編集しました。

ビジュアルイメージは、ドグーがクリアな素体となり、
シーンによって光や幾何学的なモチーフと戯れ、空間の中で回転している浮遊感を感じさせるものになっています。
できる限り音楽からのイメージをそのまま形にしていくような、音と連動した音楽の彫刻のような作品を目指し、NFTとしての唯一性を求めました。
オルゴールのように、コレクションに並べて欲しいと思っています。

Statement (SAYOOOOOh)




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