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山梨県立考古博物館

日本遺産「星降る中部高地の縄文世界」を巡る旅 

中央道甲府南インターを降りてすぐ。
ゲートを抜けるとこんもりとした森が目に飛び込んできます。
甲斐風土記の丘・曽根丘陵公園。国指定史跡である甲斐銚⼦塚古墳、丸⼭塚古墳をはじめ、数多くの遺跡が点在しており、多数の出土品が園内にある山梨県立考古博物館に展示されています。
考古博物館は古墳時代の出土品のみならず、縄文時代や弥生時代等の展示も充実しています。埋蔵文化財センターが併設され、裏手にある風土記の丘研修センターでは土器づくりなどのワークショップやイベントが定期的に開催されています。「縄文王国山梨」の拠点的施設のひとつです。

さあ、ゲートをくぐり抜けて縄文時代へタイムトラベル!

7月8日~9月3日まで、企画展「星降る中部高地の縄文世界」が開催されています!
テーマは~黒曜石ネットワークによる物流と人流~
日本遺産となっている山梨・長野の中部高地の遺物たちが集結している、とても見ごたえのある展示です。
地元なのですぐに行ける距離ではあるのですが、仕事がバタバタしていてなかなか見学に行けませんでしたが、先日ようやっと!訪れることができました。黒曜石鉱山をぐるりと取り囲むように存在した縄文の村々。そこ営まれた人々の暮らしに思いを馳せつつ、お腹いっぱいになるまで土器や土偶の展示を味わいました。

まず目を引いたのは、顔面把手土器の数々。
把手部分のあどけない顔つきの少女(?)たち。みんな個性がありますね。

涼やかなアーモンドアイ、にこやかに笑う口元、つんとすましたお顔。どの子も実在のモデルがいたのでしょうか。ヘアスタイルの表現も様々で、しかもおしゃれだったりする。数千年前の女の子たちのおしゃべりが聞こえてきそうな空間・・・。

岡谷で会えなかったこの子!!可愛い♡

動物装飾だって面白い!

猪には親近感♪

蛇や猪、カエルや魚っぽい表現も。
動物たちの生命力、それをはぐくむ川や森の力強さ。
それらへの感謝や畏敬の念を込めて、土器に描かれたのでしょうか。

デザイン性の高い土器の数々・・・
縄文人ってすっごいアーティストだと思う!!
細かい文様で土器胴部を埋め尽くすなんて、めちゃくちゃ根気強いし(笑)

遠く離れた地で類似点のある土器や土偶が見つかることも・・・
点と点をつなぐと、縄文人たちの足跡が見えてくる。
道へと踏み出す最初の一歩が、やがて道となり、交易へと発展する。
どんな交わりがあって、どのように世界は広がっていったのだろう・・・

中部高地の素晴らしい土器や土偶が一堂に会するまたとない機会!
会期もいよいよ後半となりました。
ぜひ、足を運んでみてくださいね。

見学が終わってロビーに戻っってくると、縄文土器をVRで観察できる面白い企画。
3Dスキャンした土器をじっくり手に取るように観察できるまたとないチャンス!操作は最初は難しかったけれど、慣れてくると楽しいですよ。
ぜひ体験してみてくださいね。
ちなみに、私は土器を片っ端から足元に落っことしました。
本物だったら大変だ~(*^。^*)

ショップではDo_goodsの商品もお取り扱いいただいています。
お勧めはこの企画展限定のいっちゃんと勾玉のピアス♪
ぜひお手に取ってみてね!


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