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1.経管栄養製品の新規格移行について(概要)

はじめに

私は医療関係で働いています。
ここ最近、「栄養関連の製品が新規格になる」という話をよく聞きます。すでに切り替わり始めている施設もあるようです。
自身で経管栄養をされている方、またはご家族が経管栄養されている方に、私が把握している内容をお伝え出来ればと思います。

1.切り替え内容

今回言われている新規格とはコネクターのことになります。
簡単に言えばこのコネクターが
旧規格→新規格
になるという話です。
ただし、新しくなると古い規格とは接続できなりますので注意が必要です。

2.切り替えの経緯

血管に入れる点滴と経腸栄養の点滴を誤って接続し死亡したという事例が過去にあるようです。その為、日本では既に対策し、対策以降では事故は起きていないとのことです。
しかし、血管の点滴や経管栄養の点滴以外でも、同じようなことは起こり得るとのことで、
国際規格ISO 80369シリーズの導入に至った様です。
この基本規格であるISO 80369-1規格は平成22年12月に採択され、6分野で使われるコネクタの新規格が提案されています。
その分野とは、
呼吸器システム及び期待移送(ISO 80369-2)
経腸栄養(ISO 80369-3)
泌尿器(ISO 80369-4)
四肢のカフ拡張(ISO 80369-5)
神経麻酔(ISO 80369-6)、
皮下注射及び血管系など(ISO 80639-7)
の6分野です。
この中に経腸栄養用のコネクタは、ISO 80369-3という規格がある為、変わるということです。

2.切り替え期間

切り替え期間は2022年11月末までです。
すでに、新規格も流通しており、切り替わり始めている施設もあるようです。

当初は2021年11月までだった様で、私が初めて聞いた時は2021年11月まででした。

しかしその後、1年延期になったとはなしを聞いています。
調べたところ、、日本重症心身障害学会等より、重症心身障害児・者の医療的ケアにおい て新規格製品を使用した際に発生する課題が示された為、旧規格の販売継続検討と課題の対応策検討の為の様です。
※詳しくはこちらを参考にしてください→ https://www.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T210217I0010.pdf

3.コネクターの形状

変更対象部位については、すべてスクリュー式のロック機構がつくとのことです。

4.コネクターの色

色は2色 オレンジとパープルがあるようです。


ここまで読んで頂いた方は、この内容に興味があると思います。

私がこの後を色々詳しく書くのもいいのですが

この情報はすでにネットに掲載されています。

リンクを貼付ます。

http://www.peg.or.jp/connector/

私がお伝えしたいのはここにのっている以外の話です。

なぜ、日本重症心身障害学会から課題が定義されたかということです。

こちらについても詳しく調べました。

その内容について詳しく記載します。
もしよければ、そちらも読んで頂けたら嬉しいです。

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