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感謝の思いとお墓参り

先日、お墓参りに行ってきた。

両親家系のお墓のうち、父方のお墓は本家管理のため半年前に行った時に墓じまいされていて途方に暮れた。父方の祖父母は私が義務教育の頃に亡くなり、自宅から遠くない事もあって季節ごとにお参りに行っていた。私の名字でもあるので思い入れもあり、優しかった祖母の思い出にふけりに行ったりしていた。

母方のお墓は東海地方の山にあり、クルマで行っても片道3時間コース。最近は日帰りもきつくなってきた。ただ、最近一番世話になった祖母の納骨も済ませた事もあってこまめに行くようにしていたのである。

お墓参りと言うのは先祖の供養だけではなく、行くヒトの精神の安定の意味もあると考えている。自分の居場所を綺麗に清潔にするのと同じで、先祖が居たから今の自分の存在があると言う考えもある。

仕事柄高齢者との関わりもあり、亡くなる前の思いはどうだったのだろう?とか、良い孫として居られたのだろうか?と言う考えもあって見るヒトの居ないお墓を保持したいと言う思いもある。

ところで母方のお墓は同じお寺に2箇所ある。一つは先述の祖母が入っているお墓。もう一つは私の直系の祖父が祀られているお墓である。直系の祖父は先の大戦(太平洋戦争、第二次世界大戦)で亡くなった。集めた情報から、高射砲第二五連隊所属であったようだ。最終階級は兵長。年齢は20代後半だったはずだ。時代背景や戦地での心情、まだ赤ん坊であった私の母の事など、色々な思考が祖父には巡っていた事だと思う。サイパンでの玉砕と言う結末は史実だが、結果はどうあれ今の自分が存在できるのは祖父のおかげであり、他のご先祖様のおかげである。だから私はお墓参りに行き続ける。感謝の思いと共に。

もちろん、いつかサイパンでのお墓参りも行けたらなとは思っている。

※画像はギャラリーから戴きました

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