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動画制作会社がリモートワークを導入してみて気がついたこと

3月末からウチの会社でもスタッフの業務をリモートワークに徐々に移行し、4月頭から完全リモートワークにしました。丸々1ヶ月が経ちましたので、自分なりに振り返ってみようと思います。

リモートワーク導入の理由

理由はズバリ、コロナ禍の中で、電車移動が怖いからです(笑
政府や都からの外出自粛や3密など、リモート推進、緊急事態宣言などいろいろな情報や要請が出ていますが、単純に私が電車に乗るのが怖かったことと、スタッフが移動でたくさんの人と接触するリスクを減らしたかったという理由で、会社に相談をしたうえで完全リモートワークへ移行しました。

映像制作、動画制作は普段から外注のクリエーターと仕事をすることが多いので、他の業種と比べてもリモートへのハードルはかぎりなく低い職種だと思います。
特に僕のようなプロデューサー職、ディレクター職は、動画の企画立案やお客さんとの調整、クリエーター陣との調整がメインの業務です。
そのため普段からあまり会社にはおらず、外周りをしたり、撮影に立ち会ったり、喫茶店など出先で仕事をしていることが多かったので、特に移行のハードルは感じませんでした。

しかし、事業部全体をリモートワークへ移行するというのは、話が変わってきます。外注クリエーターと仕事をするにしても、指示する側の僕らは当然社内にいて行なっています。チームのコミュニケーションが取れていて始めて外部クリエーターとの仕事ができるので、大元をリモートワーク化というのは、ハードルがあり、若干の戸惑がありました。

リモートワーク化で大変だったこと

リモートに切り替えたのはプロデューサー職、ディレクター職だけではなく、社内で僕が管轄している動画制作・映像制作の部署のメンバーは全員リモートに切り替えました。大変だったのは、動画の編集チームのリモート化でした。

ウチの会社では、オフライン編集と呼ばれる、MACやPCで映像加工ソフトを用いて動画の編集やアニメーション制作の作業を行なっています。

市販のPCやMACでもコト足りるのですが、やはり扱うデータが思いため、処理するコンピューターにはある程度のスペックや大きさが求められます。また、普段は社内で編集作業を行なっているため、自宅に動画加工用のコンピューターを持っていないスタッフがほとんどです。

そのため、業務に利用しているMACとHDD、それから入力デバイス一式を、それぞれのスタッフの自宅に運びました。梱包して郵送して。。。。。
数名しかスタッフはいませんが、繁忙期後ということもあり、乱雑に散らかったPC周りの掃除から、HDD内の整理、持っていくデータの棲み分けなど、年末の大掃除よりも大変な作業でした(苦笑
普段から整理整頓を行うことの重要性が身に染みました。

リモートワークを行う上での課題

動画制作会社がリモートワークを行う上での課題も出てきました。それは、どこの会社でもそうだと思いますが、コミュニケーションに関する課題です。
特にウチの社風の影響かもしれませんが、自由なスタッフをリモートにすると”自由すぎることになる危険性がある”という危機感を抱きました(苦笑

特にクリエーターという生き物は、良くも悪くも自分のペースで物事を進める人が多いので、信頼しているスタッフとはいえ不安しかなかったです(苦笑

これまでしっかりとした管理体制を引いておらず、制作スケジュールや納期などは厳守した上で、実務は普段から各スタッフの裁量に任せていました。
普段は定例週1ミーティング案件ごとのミーティング
そしてslackを利用したコミュニケーションを活発に行うようにしています。

しかし、今回は対面していない分それだけでは足りないと判断。

そのため、リモートになってからはslackでのやり取りと合わせて、Googleハングアウトを導入しました。
ハングアウトを選んだ理由は、チームのカレンダーをGoogleで共有しているため、特にアカウントの開設をできずに導入できたからです。

また、週1回のチームミーティングのみでしたが、これを始業ミーティングという形で毎日定時に行うことを決定。
スタッフの健康状態の確認も含め、普段よりも密なコミュニケーションを図れるよう工夫しました。

そのほか、これまではチャットで済ませていたことをあえてハングアウトをつないでやってみたり、始業ミーティングの際はたわいない雑談をするなど、スタッフ同士のコミュニケーション向上を図っています。
結果として、各スタッフ共に時間管理がいつもより出来き、仕事にメリハリが出てきているので、良い方向に向かってるのではないかと思いほっとしています。

まとめ

1ヶ月リモートワークを行なってみて感じたのは、普段おそろかにしてしまっているコミュニケーションの重要性です。いつも一緒に仕事をしているメンバーだと、どうしても言わずもながらで指示などを済ませがちだということがわかりました。
リモートワークということで、コミュニケーションを密にする必要を感じ、実際に過剰に密にやってみたところ、いままでよりもうまくいくことを発見できたのは、よかったことかなと思います。

緊急事態宣言が明け、移動などのリスクが軽減された後も、今のようなコミュニケーションの密度は維持していければ、チームとしてもう1ステップ上昇できると思うので、これをチャンスと捉えチームづくりに励んでいこうと思っています。

世の中、リモートワークを導入し出社を減らしたくてもできない業種や職業の方はいると思います。そんな中、少しでもリモートの導入や出社機会削減が出来る可能性が会社さんや職業の方は、これを機に1日でも出社日数を減らす工夫をしてみるのが良いのではないでしょうか。





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